
皆さんこんにちはー!
現在女子硬式野球部がある企業チームで野球しています!岡田桃香です!
突然ですが皆さんは、「女子硬式野球部」の存在を知ってますか?
知らない、、、人の方が多いですよね。😂
まあそうだと思います。
「硬式野球やってます」って言うと大体の人に「え、ソフトボールじゃなくて?」と返されます。
女子野球をやってる人はこんな経験多いんじゃないかなって思います。😂
そう言われると、「あー、女子野球ってまだまだ認知されてないんだなあ」って思っちゃいますよね。
女子野球のプレイヤーとして、『なんで女子野球の認知度ってこんなに低いのかな?』『てか認知度が低い原因ってなんなんだろ?』ってよく考えるんですよね。今回は私の考えを皆さんにも知ってもらえたらいいなと思ってます!
世間一般の認知だと「野球=男子」で「女子=ソフトボール」だと思うんですよね。オリンピックの種目も男子野球と女子ソフトボールがあることからも、世界的にこの認識が広まっていることが分かります。
もちろんソフトボールも魅力的なスポーツだと思いますが、女子野球にも知ってもらいたい魅力がたくさんあるんです!!
今回はまず、「高校」の「女子野球」について詳しく紹介させていただきます!!
高校野球については皆さん一番興味があるんじゃないでしょうか?
色々紹介していくので、絶対に最後まで読んで欲しいです!
約10年で1桁から43校へ
高校では男子野球も女子ソフトボールも予選を勝ち抜いて全国大会に出場っていう形になりますよね。しかし女子野球は全国で43校にしかないため、いきなり全国大会に出場することができます。
10年位前までは出場校が5校しかない時もあったので、これでもすごく増えたんですよ!
ただ、こうして数字にして比べてみると、女子野球人口がいかに少ないかってことが分かりますし、『女子がソフトボールをやるのは普通なこと』『野球をしていることは珍しいこと』って思われているのも分かりますね。
まずは!高校の女子野球について皆さんに少しでも知ってもらうために、「高校女子野球の始まり」から「現在の高校女子野球」についてまとめてみました!
高校女子野球の歴史は「女子に硬式野球をやらせてあげたい」という1人の男性の思いから始まりました。その方は、全国高等学校女子硬式野球連盟の初代事務局長も勤めた四津浩平(よつこうへい)氏です。四津氏が私財を投じてたった1人で挑戦したことにより、日本の女子野球はスタートしました。
1995年。この年が日本の女子硬式野球元年と呼べる記念すべき年です。この年に日本で初めての女子硬式野球大会「日中対抗女子中学高校親善野球大会」が四津氏によって開催されました。この大会には日本の学校が2校、北京の学校が1校参加していました。しかし、当時の日本には女子硬式野球チームがなかったため、ソフトボール部員がその時だけ硬球を握ってプレーしていたそうです。
この大会をきっかけに1997年から現在まで行われている女子高校生の大会が始まりました。その翌年の1998年には四津氏を初代事務局長として、全国高等学校女子硬式野球連盟が発足しています。初の大会開催からの10年間、四津氏は身を削り、命を削り女子硬式野球の発展のために尽力し続け、2004年に女子野球の更なる発展を願いながら静かに息を引き取りました。四津氏の死後も女子硬式野球は少しずつ拡がっていきます。そして今年は高校女子の全国大会決勝が甲子園で開催されることが決定するなど、新たな一歩を踏み出しています。
高校名(加盟順) | 都道府県 | 高校名(加盟順) | 都道府県 |
蒲田女子高等学校 | 東京都 | 秀明八千代高等学校 | 千葉県 |
神村学園高等部 | 鹿児島県 | 札幌新陽高等学校 | 北海道 |
駒沢学園女子高等学校 | 東京都 | 広島県立佐伯高等学校 | 広島県 |
埼玉栄高等学校 | 埼玉県 | クラーク記念国際高等学校 | 宮城県 |
花咲徳栄高等学校 | 埼玉県 | 秀岳館高等学校 | 熊本県 |
福知山成美高等学校 | 京都府 | 高知中央高等学校 | 高知県 |
京都両洋高等学校 | 京都府 | 新田高等学校 | 愛媛県 |
至学館高等学校 | 愛知県 | 岡山学芸館高等学校 | 岡山県 |
福井工業大学附属福井高等学校 | 福井県 | 島根県立島根中央高等学校 | 島根県 |
村田女子高等学校 | 東京都 | 京都明徳高等学校 | 京都府 |
横浜隼人高等学校 | 神奈川県 | 駒澤大学附属苫小牧高等学校 | 北海道 |
日南学園高等学校 | 宮崎県 | 松本国際高等学校 | 長野県 |
京都外大西高等学校 | 京都府 | 蒼開高校 | 兵庫県 |
開志学園高等学校 | 新潟県 | 花巻東高等学校 | 岩手県 |
作新学院高等学校 | 栃木県 | 日本ウェルネス高等学校 | 東京都 |
高知県立室戸高等学校 | 高知県 | 東海大学付属静岡翔洋高等学校 | 静岡県 |
履正社高等学校 | 大阪府 | 山陽高等学校 | 広島県 |
神戸弘陵学園高等学校 | 兵庫県 | わせがく高等学校 | 群馬県 |
折尾愛真高等学校 | 福岡県 | 沖縄県立南部商業高等学校 | 沖縄県 |
叡明高等学校 | 埼玉県 | 岩瀬日本大学高等学校 | 茨城県 |
大阪体育大学浪商高等学校 | 大阪府 | 啓明学館高等学校 | 愛知県 |
岐阜第一高等学校 | 岐阜県 |
1997年に5校の参加で始まった女子高校野球ですが、2009年時点での大会参加校は5校(連合チームを除く)でした。新しく女子野球部ができた高校があれば、廃部になる高校もあり、継続的に増えることはなかったみたいです。
そんな高校女子野球部ですが、ここ10年で一気に増加し、今では43校までになりました。今まで1校もなかった北海道や東北地方にもどんどん創設されています。
そう考えると女子野球が今すごく盛り上がっていることが分かりますよね!
実際にプレーしている私たちは『女子野球が盛り上がっている!!』ということを実感することができますが、これってあまり知られていないんですよね。この記事を読んでいただいた皆さんには『今、女子野球が熱い!!』ということが伝わっていれば嬉しいです!
ところで、上の表の中には皆さんが知っている高校名も何個かあるんじゃないですかね?そうです!女子野球部がある高校は男子高校野球の強豪校や甲子園常連校も多いんです!夏の甲子園は日本の風物詩でもあるので、ファンの方もたくさんいると思います。「あの高校には女子野球部もあるんだ!」というような形で女子野球にも興味を持ってくれることがあればいいなと思います。
女子が野球をやるのは珍しい?
「高校女子野球」について色々話してきましたが、私自身は高校女子野球の経験者ではないんです。女子野球部のない地元の高校に通い、男子硬式野球部でプレーしていました。高校卒業後に女子プロ野球に入団するまではずっと男子と一緒にプレーをしていたんです!
「女子硬式野球部」も珍しいですが、男子に混ざってプレーすることもなかなかできる経験ではないんです!
今からは少しだけ、私の高校時代の話をします!
当時、私の地元茨城県の高校には女子硬式野球部は一つもありませんでした。そのこともあり、当時の私は高校女子野球について全然知りませんでした。隣の埼玉県や栃木県に女子硬式野球部があるということだけは知ってましたが、女子の全国大会があることすら知らなかったんですよね。昔から甲子園に対して強い憧れがあった私は、地元の高校で男子と野球を続ける道を選びました。
高校野球3年間の中で実感することとなりましたが、「男子硬式野球部に所属する女子選手」って本当に珍しくて、県内では学年に1人いるかいないかってくらいだったんですよね。なので、女子選手というだけで注目を浴びるし話題になるんです。実際に私も高校1年生の頃から取材を受けていました。

このような女子選手についての記事は皆さんも目にしたことはあるんじゃないでしょうか。女子選手を取り上げていただくことはありがたいことですが、それだけ女子が野球をやっているということが珍しいことなんだなと改めて気付かされます。
当時の私の周りで野球を続けている女子選手はいなかったし、高校生の時はSNS等で情報を集めることもしていなかったので、高校で野球を続けている女子選手は全国にもほとんどいないだろうなと思っていました。
ですが!あるチームと出会ってからその考え方も変わり、女子野球の魅力に気づかされることになったんです!
そのチームとは、「全国高等学校連合丹波(通称:丹波連合)」です!
ここからは「丹波連合」という言葉がキーワードになってきます!早速紹介していきます!
女子野球の魅力についてもっと知って欲しい!!

丹波連合は、女子高校野球の大会に出場する連合チームです。男子の高校野球でも連合チームは増えていますが、丹波連合はちょっと特殊なんです。多くの人がイメージする連合チームは、近くの高校が2-3校集まって1回の大会のために結成されるものだと思います。
丹波連合は全国各地から男子硬式野球部に所属している選手や、様々な事情でチームには所属していない選手、人数が足りない女子野球部選手などが集まります。そして、およそ15年前から春も夏も全国大会に出場し続けています。
ざっくりとした説明ですが、紹介はこんな感じです。
野球好きの方でも知らなかった方は多いんじゃないですか?私も丹波連合の存在は高校2年の11月までは知りませんでした。
ずっと男子とプレーしてきた私にとって、丹波連合との出会いが女子硬式野球の世界に触れる最初のきっかけになったんですよね。丹波連合で初めて“女子野球”に触れ、同じような経験をした選手たちと同じ土俵でプレーをすることができたことで、モチベーションも上がったし、「負けたくない、頑張りたい」って気持ちも強くなりました。男子と練習していた時にも思っていたことですが、こういった形で公式戦に出場はできたことで気持ちは大きく変わりました。
もし丹波連合を知らないまま女子野球の世界に触れることがなかったら、女子プロ野球の入団テストは受けていなかったと思います。丹波連合のチームの一員として試合に出場して、高校3年生の最後に実力を試すことができたからこそ、今もこうして女子野球の世界で野球を続けることができています!
丹波連合の活動は少しでも多くの選手が試合に参加できる環境を作ろうとしてくれています。それでも、男子に比べると女子選手のチャンスは少ないのが現状です。丹波連合を知らない女子選手もたくさんいるのではないでしょうか?
丹波連合の存在をもっと多くの人が知ることになれば、高校女子野球の大会に参加できる選手も増えると思います!今回のこの記事で1人でも多くの人に丹波連合の存在を知ってもらえたらなと思ってます!!
これは私の勝手な考えですが、丹波連合のような連合チームが全国にいくつもあったら面白いんじゃないかと思ってます。もし東北、関東、関西、九州などの各地域で連合チームができれば、高校で女子野球に参加できる人はさらに増えると思います。それが最終的に、高校女子硬式野球部の増加にもつながっていくんじゃないかな〜とも思いました!
今はまだ、野球=男子というイメージが強いかもしれません。
少しずつですが、確実に女子野球の人口は増加し、規模も大きくなってきています。私にできることは限られてはいますが、少しでも多くの女子選手たちが野球を続けられるようにこうして発信していきたいと思います!
では、今回はこの辺で!バイバーイ!