女子野球選手100人アンケート2022「番外編」

昨日まで、8つの部門に渡って魅力的な女子野球選手を紹介してきた「女子野球選手100人アンケート2022」。

最終回となる本日は番外編として、ランキング内では紹介できなかった意見を紹介していきます。

女子野球選手100人アンケート2022 各部門投票結果

部門票数選手名所属チーム
直球21票清水 美佑埼玉西武LL
コントロール20票里 綾実埼玉西武LL
変化球27票田中 露朝ZENKO BEAMS
長打力22票川端 友紀九州ハニーズ
バットコントロール38票三浦 伊織阪神タイガースWomen
走塁28票小島 也弥九州ハニーズ
守備30票岩見 香枝埼玉西武LL
強肩8票英 菜々子
金満 梨々那
埼玉西武LL
ジャイアンツ女子
※所属チームは2022年シーズン

女子野球選手100人アンケート2022の各部門投票結果がこちら。昨年から継続して行った7部門中6部門で同一選手が2年連続1位という結果に。直球部門のみ清水美佑選手が昨年1位の森若菜投手を僅差で破り1位を獲得。今年から投票を開始した「強肩部門」では女子野球界を代表する2名の捕手が同率1位となりました。

高校生・大学生で多く票を集めた女子野球の未来を担う選手たち

部門順位(票数)選手名所属チーム
コントロール3位(12票)日髙 結衣神戸弘陵学園高校
コントロール4位(8票)柏崎 咲和大阪体育大学
守備3位(7票)中阪 麻優花日大国際
高校生・大学生で各部門5位までにランクインした選手

今回のアンケート企画では高校生・大学生からも3選手が5位までにランクイン。惜しくも5位以内にはランクインしなかったものの、自チームの選手や他の高校・大学から票を集めている選手もいました。今後の女子野球の未来を担っていくであろう高校生・大学生の選手を紹介していきます。

日大国際2年・相田千陽投手(直球部門3票・コントロール部門4票)
日大国際の相田千陽投手はチーム内から直球・コントロール部門で合計7票を獲得。高校時代にはアジアカップ日本代表として活躍、今年の大学選抜に選ばれ強化試合では甲子園のマウンドも経験しています。

平田瑞歩選手(日大国際)
【直球部門】
直球が速い。力づよい。
中阪麻優花選手(日大国際)
【コントロール部門】
守っててコントロールがいいと思います。精密機械です。
相田千陽投手(日大国際)
相田千陽投手(日大国際)

日大国際1年・花本穂乃佳選手(長打力部門3票・強肩部門2票)
同じく日大国際の1年生・花本穂乃佳選手は長打力と強肩部門で5票を獲得。履正社高校時代の昨年は主将を務め、高校選抜としてイチロー氏とも対戦している選手です。

堀合里利香選手(日大国際)
【長打力部門】
逆方向への伸びのある打球はすごいと思う。
千見寺真央選手(横浜隼人)
【強肩部門】
センターからの伸びのある送球が印象的。

至学館大学4年・髙田爽矢選手(強肩部門4票)
至学館大学の髙田爽矢選手は強肩部門で平成国際大学の選手たちから4票を獲得。髙田選手は今年は大学選抜にも選出され、淡路BO・阪神TWとの強化試合に出場。実際に現地で見ましたが、ライトからの送球は女子野球界トップレベルだと感じました。

石山明佳音選手(平国大)
深いところからでもライトゴロを確実にさすのを何度も見た。
生井美桜選手(平国大)
ライトからの3塁送球やバックホームがノーバンで届く程方が強い。
篠原花奈選手(平国大)
大会で初めてシートノックを見た時に、外野からの返球が正確かつワンバウンドで送球していたのが魅力的でした。
髙田爽矢選手(至学館大学)

履正社高校3年・真砂寧々選手(バットコントロール部門3票・守備部門1票)
履正社高校の主将・真砂寧々選手はチーム内でバットコントロール・守備を評価され合計4票を獲得。高校選抜としてイチロー氏率いるKOBE CHIBENとの対戦では130km/hに迫る直球に対応し、逆方向にクリーンヒットを放っています。

大向真央選手(履正社高)
【バットコントロール部門】
打席でのファール率が高い。バットにボールを当てる技術がすごい。
橋本七海選手(履正社高)
【バットコントロール部門】追いこまれてもカットしてフォアボールまでもっていったり、コースによって打ち分ける。
西本夢生選手(履正社高)
【バットコントロール部門】
ミート力が抜群で出塁率が高い
【守備部門】
エラーが少なくて、安定感がとてもある

年々盛り上がりを見せている女子野球 現役女子選手たちの意見・思いは?

アンケートの最後に「女子野球に関する意見・考え」を書いていただきました。現役選手の女子野球に対する思いを紹介します!!

中村朱里選手(横浜隼人)
高校で女子野球があるところが増えているが、女子野球部がある大学も増やせれば、大学進学しても続ける人が増えて、女子野球の発展にもつながると思った。
鈴木綾乃選手
大学にもっともっと力を入れてチーム数を増やしてほしい。

NPBチームの参入や高校選手権大会決勝戦の甲子園開催などの盛り上がりを見せる女子硬式野球ですが、大学のチーム数の少なさは一つの課題となっています。福井工業大学や至誠館大学が2022年に新たに女子硬式野球部を始動するなど、少しずつではありますが大学のチーム数も増加しています。

西本夢生選手(履正社高校)
ラッキーゾーンが欲しいです。
真砂寧々選手(履正社高)
ホームランゾーンがほしいです。

履正社高校の2選手からはラッキーゾーン(ホームランゾーン)が欲しいとの意見も。女子野球では柵越えのホームランを見ることはほとんどありません。女子と男子の筋力や飛距離、走力の差などを考慮した上で、女子野球が選手目線でも観客目線でもより魅力的になるために、まだまだ議論の余地はありそうです。

佐藤紫亜羅選手(履正社高)
女子野球もオールスターなどの大きなイベントが出来たら良いなと思います。
和田茉由乃選手(はつかいち)
年々女子野球のレベルが上がっており、未来の女子野球が楽しみです。

高校選抜大会決勝戦の東京ドーム開催、大学選抜vs阪神タイガースWomenの甲子園での一戦、高校選抜とイチロー氏・松坂大輔氏との対戦など、今年も様々な新しい取り組みが行われた女子野球。megaphoneとして取材活動を行う中でも、昨年以上の盛り上がりや今後の更なる発展への期待を感じられる1年でした。

昨年に引き続き、現役選手からの意見をいただいた「女子野球選手100人アンケート2022」。昨年回答では、「分からない」という意見や空欄での回答も見られましたが、今季のアンケートでは高校生が全く違う地域の選手に投票していたり、より詳細な投票理由が記載されていたり、選手間での他のチームに対する情報や知識が増えているように感じました。

最後になりますが、アンケートの回答にご協力いただいた選手、チーム関係者、記事を読んでくださった皆様、ご協力ありがとうございました。これからもご協力よろしくお願いします!!

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