岡田桃香 前十字靭帯断裂からの復帰Vol.3 〜入院手術編〜

皆さんこんにちは!岡田桃香です!

今回は入院から手術、病院での過ごし方についてを書いていこうと思います。

初めての長期入院。しかもコロナの影響で面会が禁止だったので「メンタル面で辛そうだな〜」と結構不安でした(笑)しかしリハビリや検査などやることは多く、落ち込んでいる暇もないくらい忙しかったです

入院や手術の経験はない人がほとんどだと思います。なんとなく思い浮かべていたものと実際の入院生活のギャップを紹介していくので、ぜひ最後まで読んでください!!

試合中に前十字靭帯を損傷してからおよそ1ヶ月。術前リハビリにも前向きに取り組み、いよいよ入院の日がやってきました。入院は手術の前日から術後およそ3週間。コロナの影響で付き添いで来てくれていた両親も病室までは入れずいきなり一人に。すこーしだけ心細かったです(笑)その後お昼ご飯を食べてリハビリ室に向かいました。

初日の病院食はジャージャー麺。病院食ってあまり美味しくないイメージでしたがとても美味しかったです。

手術前日は筋力測定を行い、結果を見ると右と左で倍以上の筋力差がありました。怪我をしてからこれまでの間にも「術前リハビリ」に取り組み、普通に歩けるし、軽いジョギング程度ならできるくらいの状態まで回復していたので、改めて数字で見るとちょっとびっくりでした。感覚的にも右と左では全く力の入り方違うのが分かり、靭帯がきれている右足は伸ばしても張る感覚がなく、ストッパーがないような感じでした。

その日は消灯時刻の21時頃には寝ていました。「麻酔痛いかなぁ」「怖いなぁ」と緊張感もありましたが、意外とあっさりぐっすり眠れました(笑)

前日の膝の様子。改めて写真で見ても結構曲げられるようになっていたことが分かります。

手術当日は朝6時頃か体調確認と点滴を行いました。前日の21時から何も食べれなかったので、手術が始まる11時までが苦痛でした(笑)4人部屋だったので、隣の人の朝食の匂いとか音とかですごくお腹が空きましたが、YouTubeで流行りのASMRなどをみて我慢していました(笑)

空腹を耐え抜き、いよいよ手術室へ。手術室はテレビで見るようなイメージ通りの部屋でした。手術台は意外と狭かったです。いざ手術台に乗ると「いよいよ手術」という感じになり、緊張感が高まります。手術室はめちゃくちゃ寒くて、電気毛布をもらいましたがそれでも寒かったです。汗をかいたり、雑菌の繁殖を防ぐために寒くしているみたいです。

今回の手術は下半身麻酔で、腰から打つ脊髄麻酔でした。めちゃくちゃビビっていましたが、意外とちくってするくらいでそこまで痛くありませんでした。自分でもびっくりするくらい震えていましたが...(笑)最初は全然麻酔が効いてくる感覚がなく「ほんとに効くの?」と考えているうちに、気がつけば胸くらいまで感覚がなくなっていました。下半身の感覚がなくなるっていうのがすごく不思議すぎて切り離されているような感じでした。

下半身麻酔なので手術中はずっと意識がありました。モニターで膝の中を見ながら手術を受けていました。自分の膝の中を見ている、というよりは他人の膝を見ている感覚だったので嫌な感じや怖さは全くありませんでした。

膝の中を見てみると靭帯がきれいに切れていて、そして半月板にも傷がちょこっとついているのが分かりました。半月板の方を縫っているところまでは見ていましたが、すごく細かい作業で「すごいな〜」と他人事のように感心していました。ただ、靭帯再建してるところはあまり覚えていないです。だんだん怖くなってきたので寝てしまいました。(笑)

そして気がついた時には「はい、終わりました〜」と声が聞こえました。

手術直後は上半身は動きますが下半身は微塵も動きませんでした。ベッドに乗ったまま看護師さん達に運んでもらい、病室まで戻りました。この時は喉がカラカラだったのをよく覚えています。

その後、麻酔が切れてくるのと同時に頭痛と腹痛が一気に襲ってきて体調は最悪でした。喉の渇き、頭痛、吐き気などはよくある麻酔の副作用みたいです。

参考:国立国際医療研究センター病院

それでも約16時間絶食状態だったのでお腹は空いていて、パンとジャムをもらいました。久々に固形物を口に入れたのですぐ食べ終わりました(笑)

手術後、約16時間ぶり食べた固形物。ただの食パンが死ぬほど美味しく感じました。

手術から翌朝までは膝にドレーンが入っていたため、絶対安静でベッドから一歩も出ることができません。正直座ったり寝たりしてるだけなら楽かな〜とか思っていたんですけど、全然楽じゃなかったです(泣)腰が砕けるかと思いました。角度調節ができるベッドもその日は30度までしか上げられませんでしたが、少しでも楽な姿勢を探そうと上げたり下げたりを繰り返していました(笑)

そして麻酔が切れた後がさらなる地獄でした。痛すぎて泣きそうでした(笑)体を切って異物を入れているんですもん。そりゃ痛いよな〜どうにかならないかな〜と。他に考えることもなくずっとこればかり考えていました(笑)

その日の夜は睡眠剤を点滴してもらいましたが、夜中に痛みで起きてしまい、ぐっすり熟睡することは不可能でした

術後すぐの足の様子。ドレーンが取れるまではガチガチに固定されてトイレにも行けませんでした。

寝たり起きたりを繰り返して朝になり、ドレーンを外してもらいました。ドレーン抜くときはもちろん痛かったですが、同時に気持ち悪い感じがありました。その時に初めて傷跡を見たのですが、思ったより傷は小さく目立った内出血などもなかったのでちょっとだけ安心。手術・術後の痛みは想像以上だったんですけどね...(笑)

傷はそんなに大きくないので跡も綺麗に治るみたいです。

ドレーンが外れたため、立ったり歩いたりすることができるようになりました。でも膝を守るためにつけていた仮装具がすごく重い!!自分専用の装具が届くまで、1週間くらい仮装具をつけるのですが、その装具の部分を手を使って持ち上げてから動かしていました。それだけでもう力尽きていました。

術後2日目。むくみ防止の包帯と膝を守る仮装具がついています。仮装具は重たく、ベットの登り降りも一苦労でした。
術後1週間で自分の装具が届きます。仮装具よりも自分にフィットしているためすごく歩きやすかったです。こいつが私の相棒です!!

術後1日目の午後にやっと頭だけシャワーを浴びることができました。1日お風呂に入れなかっただけなのに、何日も入っていなかったかのようなスッキリ感でした(笑)体はまだ洗えず、蒸しタオルで拭いてスッキリしました。

お風呂に入る時は傷口を濡らさないようにラップとガムテープでぐるぐる巻きに。膝だけサウナ状態でした。

本来であれば手術の翌日からリハビリを行うのですが、私の場合は手術翌日が祝日だったため、簡単な歩行練習とCPMという機械での膝を曲げ伸ばしのみ行いました。CPMは自動で膝の曲げ伸ばしを行う機械で、角度が1日ごとに変わっていきます。1回の時間が大体30分くらいで1日2回。入院生活の日課となっていました。

退院までの日課となっていたCPM。1日ごとに角度が変わっていきます。

そして術後2日目からリハビリが始まり、平日は毎日13時から大体16時くらいまでリハビリ室でガッツリリハビリを行っていました。

1日のスケジュールです。意外とびっしり。

入院中の楽しみはご飯とご飯食べている時にみる動画でしたが、食欲はあまりなく、お昼ご飯は一口くらいしか食べられませんでした。本当にしんどかったです(泣)

入院生活は約3週間続きました。本当は2週間の予定でしたが、膝の状態や体調、一人暮らしということを考慮してとのことでした。3週間の間、体調面では頭痛が頻繁に続いており、微熱も治らなかったです。ここに関しては個人差があるみたいです。

術後2週間目。筋肉がなくなり細くなってしまいました。膝は若干腫れています。

というような感じで入院生活を送っていました!

私は今回の経験を踏まえて2度と怪我をしたくないなと思いました。「怪我をしない体作り・予防・ケア」がどれだけ大切か改めてわかりました。これは野球だけではなくどのスポーツでもそうだと思います。

このことに怪我をする前に気づいておければ!!と後悔しています。この記事を読んで、少しでも多くの方が怪我に対して関心を持ってもらえればと思いますし、これからオフシーズンになるため今一度自分の体と向き合ってもらえたら嬉しく思います

現在は復帰に向けてリハビリを行っています。めちゃくちゃ大変だし、本当に普通に歩けるようになるのかなって不安はありますが、大好きな野球をもう一度思いっきりできるようになるために前をむいて頑張りたいと思います

経過などについては日々SNSで更新していきますので、そちらも見ていただけたら嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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