岡田桃香 前十字靭帯断裂からの復帰Vol.1 〜怪我をしてから診察まで〜

皆さんこんにちは!岡田桃香です!

私は先日の試合中、前十字靭帯断裂という大きな怪我をしてしまいました。

今回の記事では、その怪我について書いていこうと思います。同じような怪我をしてしまったスポーツ選手、大きな怪我でリハビリ生活が必要となってしまった方にも読んでいただくことで、お互いに勇気づけることができたらいいなと思います。また、誰にでも怪我は起こりうることだということや復帰までの苦労を伝え、怪我予防への意識が少しでも高まって欲しいと思います。

私自身、手術をするような大きな怪我をしたのは今回が人生で2回目です。
1回目は中学3年生の時、試合中にボールが右手の小指に当たって関節脱臼骨折という複雑な怪我をしてしまい手術をしました。
その怪我は全治5ヶ月でしたが小指のみの怪我だったので、そこまで日常生活に支障をきたすことはありませんでした。もちろん不便なことはありましたし、学生だったということもありますが...

そして2回目が今回の前十字靭帯の断裂です。初めて靭帯を切るという大怪我をしましたが、とても痛かったです。試合中、怪我をした直後はアドレナリンも出ていたのか、そこまで痛みを感じませんでしたが、時間が経つに連れてだんだん痛くなっていきました。

怪我をしたのは10月2日の土曜日でした。その日は今年最後の大事な大会、クラブ選手権前の最後の練習試合でした。昨年GOODJOB女子硬式野球部は初出場で全国3位という成績を納めていて、今年はその結果以上の成績を出すために燃えていました。私自身はバッティングの調子もすごくいい感じで、この練習試合でクラブ選手権にいい流れを持っていけるようにと挑んでいた試合でもありました

3番レフトで出場していたその試合の第一打席、ライト前にヒットを打ち出塁しました。そのランナーのとき、切り返そうと右足をクロスさせた瞬間に右足の踏ん張りが効かずそのまま倒れました
膝から下が一回転した様な感覚と共に「ごりっ」という嫌な音が聞こえ、一瞬でその場に倒れ込んでしまいました。呼吸が乱れるくらいの痛みでしたが、みんなが来てくれたことで正気に戻り立ち上がろうとしました。でも痛くて立ち上がれませんでした

私はそのとき動揺して全然覚えていないのですが、後からチームメイトに聞いた話では、「膝ついてますか?」って言ってたみたいなんですよね(笑)

その後は球場にあった長机で外に運ばれて、冷やしながら緊急でみてくれる病院を探してもらってました。
その時は悔しさと申し訳なさで涙が出てきました。でも時間が経つに連れて「いつまでもうじうじしていても仕方ない」「まずは病院でどうなっているのか確認しなきゃ」と思い、気持ちを切り替えました。

病院を探している間の30分くらい冷やしていましたが、力は入らず地面に足をつくと激痛が走りました。関節部分の怪我なので、「骨は無事で靭帯は伸びてるかな...」くらいに考えていました。

当日の診察結果はやはり靭帯でした。
ただ、MRIを撮ってみないと損傷なのか断裂なのかわからないため、その日にMRIを撮ってもらいました。MRIはとってもうるさかったのですが、疲れもあったため気付いたら寝落ちしていました。MRIの結果は後日別の病院へ聞きに行くことになりました。

めちゃくちゃうるさかったです。

怪我をした日はとにかく歩くのがとても痛くて、トイレに行くことも立ち上がることさえも一苦労でした。寝るにしても寝返りは痛いし、でもずっと上向いて寝ていると腰が痛くなるので柔らかいクッションを置いてなんとか寝れました。次の日も本当に動くことができず、ひたすら氷嚢で冷やして一日を過ごしました。

怪我をした翌々日の月曜日、MRIの検査結果を聞くために病院に行きました。
人生初の松葉杖
なかなか不便でした。
私はとっても不器用なので、松葉杖で上手に歩けなかったんですよね(笑)前に出したいのに出てこなくて歩くだけで「痛っ!」ってなっていました。

検査結果を聞く前は結構緊張していました。「ただの打撲みたいな感じであってくれ...」って祈ってました(笑)靭帯損傷はしていると言われていたのに(笑)

診察室に入って最初にMRIの結果を見せられ詳しく難しい言葉で説明していただきました。正直理解はできなかったです。最後に「まぁ結果から言うと、前十字靭帯の断裂ですね」とあっさり言われました。
そこの病院はすごく大きな病院で、担当の先生も今までに前十字靭帯断裂のプレーヤーを何人も診てきているスペシャリストだったので深刻な感じではなかったんですよね。でも私自身はそこまで大きな怪我するのが初めてだったので、「あ、そうですか。」と軽く返していましたが、内心はめちゃくちゃショックでした。そして「手術しなくても日常生活が普通に送れるくらいまでは戻るけど、野球はもうできないね。続けるなら手術してしっかりリハビリするしかないよ。」と言われました。

難しい名前が多いですね。

怪我で野球ができない」なんて言われたこともなければ、自分の身に起こるとも思ってもいなかったので、その言葉にはショックを受けました。そしてその気持ちも落ち着かない内に、「腫れて血がたまっちゃってるから抜いちゃおうか」と言ってトイレットペーパーの芯くらいの注射器を持ってきました。

そんなこと想像もしていなかった私はビビり散らかして「え、今ですか?」とめちゃくちゃ連呼してました(笑)先生には「いまいま!これからたくさん針とか刺すんだから今のうちに慣れておかないと!」とさらっと怖いことを言われました(怯)私はずっと「注射って痛いですか?どのくらい痛いですか?」と質問責めをしてましたが、ようやく決心がつき「じゃあお願いします(泣)」と半泣き状態で先生に足を委ねていざ注射へ。でも怖かったのでしっかり目隠しをもらいました(笑)

あの注射を打つ前の消毒液を塗られる感じ。結構嫌いなんですよね。なんか「もう逃げられないよ」って言われているみたいで(笑)でも実際打ってみると、最初にチクってするくらいでそれほど痛くありませんでした先生の打ち方が相当うまかったのだと思います。さすがすぎます。ただ膝にたまっている血を抜くので、普通の注射よりは長かったんですよね。だんだん足に力が入ってきちゃって、先生に「はいリラックスして〜」と何度も言われました。そして手汗書きまくり(汗)怪我なんかするもんじゃないなとつくづく思いました

抜き終わって、目隠しを取ると注射器には想像以上に血がたまっていました。そしてどす黒かった...トマトジュースみたいな色でした...膝にたまる水は本来黄色らしいのですが、私の場合は靭帯が断裂してしまっていたのでそこに血がたまってたんですよね。でも「血を抜くことで腫れは少し治るから痛みは和らぐよ」と言われました。
頑張ってよかったです。(ドヤ)

注射後の足です。傷だらけですね。

という感じで診察は終わったのですが、先生も面白いし説明もしっかりしていただけたのでとてもいい病院でした。2度と病院にかかるような怪我や病気はしたくないですけどね..

前十字靭帯の断裂や損傷が起こりやすいスポーツとしてはバスケットボール、バレーボール、ハンドボール、スキー、ラグビー、サッカー、柔道、アメリカンフットボールなどだそうです。ダッシュから急な方向転換をしたり、ジャンプから着地の際に捻ったりした時に起こりやすいのだとか。

今回私がした前十字靭帯断裂という怪我は、野球界では結構珍しいみたいです。復活までには約半年から8ヶ月かかると言われました。
これからオフシーズンに入るとはいえ、とても長いリハビリ生活になります。
でも早く復活して思いっきり野球をしたいので、岡田桃香頑張ります

最後までお読みいただきありがとうございました!!

megaphoneでは、この怪我から復活までの道のりを随時報告していきたいと思います。

次回は「術前リハビリ」について書いて行こうと思います。手術前に少し走れる程度まで回復させておくことで、術後の経過がよくなるそうなんです。この様な知識に疎い私は全然知りませんでしたが、皆さんは知っていましたか?次回も是非お読みください!!

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