最年少大学野球部監督!中村遼太の考える、女子選手が成長できる環境づくり

沖縄県の公立大野球部に女子選手が3名入部

 高校野球では女子選手の大会出場は認められていない。体格の差を考慮すると当然のこととも思えるが、大学野球や社会人野球では女性の大会出場を制限するルールはない。東京六大学野球にも女子選手が在籍していたことがあり、2001年の東京大学対明治大学の一戦では女性投手同士の先発が実現し話題を集めた。高校野球とは異なり女子選手の公式戦出場が可能な大学野球であるが、実際に入部する女子選手は高校野球よりも少ない。

 大学の野球部に1人でも女子選手がいることは珍しいことであるが、今年4月に沖縄県の名桜大学硬式野球部に新たに3名の女子選手が入部した。名桜大学では以前にも女子選手が公式戦に登板し、勝利を収めた実績もある。女子野球が盛んになりつつある近年においても女子選手が参加するハードルは依然として高い大学野球。なぜ名桜大野球部には女子選手が立て続けに入部しているのだろうか

名桜大学硬式野球部Twitter

 今回は監督の中村遼太さんに野球部の状況や指導方針について聞くことで、『女子選手が続けやすい環境』とは何かを追求していく。

 また、女子選手3名にもインタビューにご協力いただき、大学野球に挑戦した経緯や今後も目標について話していただいた。

中村遼太さん略歴
1996年7月24日生まれ
福岡中央リトルシニア
九州産業大学附属九州高等学校
名桜大学(学生コーチ)
名桜大学職員・野球部監督
※記事中年齢表記は取材時のものです。

INDEX
前例+自由度の高さが重要となる
女性初の公式戦勝利投手・外間千砂登さん
好きで続ける選手たち 自由度の高い指導方針
名桜大学野球部とは
3名の女子選手は名桜大で活躍できるのだろうか
監督は24歳 就任の経緯は?
中村監督の思い

女子選手が活躍した前例と自由度が高いというチーム方針

 中村さんにインタビューを行ったことで、名桜大学における『女子選手が続けやすい環境』とは、『前例がある』ことと『自由度の高さ』という二つの要因があることがわかった

女性初の公式戦勝利投手 外間千砂登さん

 名桜大学では4年前に外間千砂登(ほかまちさと)さんという女子選手が在籍していた。彼女は投手として公式戦に出場し、勝利投手となった経験を持つ。今年入部の3名のような大学野球に挑戦しようとする女子選手にとって外間さんの存在は心強いものだろう。外間さんの選手時代から指導者としてチームを牽引する中村さんに話を聞いてみた。

小石
外間さんの活躍が今年3名が入部したことにも繋がっているのですか?
中村監督
今年入部の1人である岸本選手は、外間さんの高校(首里高校)の後輩でもあります。年齢はかなり離れていますが、よく話は聞いていたそうです。岸本選手は看護師になりたいという目標があり名桜大の看護学科に進学しました。大学で野球も続けたいと思った時に、前例があるということで野球部に入りやすかったとは話していました
小石
外間さん以外にも女子選手が在籍していたことはありますか?
中村監督
僕の知っている限りでは外間さんの10年ぐらい前にも女子選手がいましたが、その時は長くは続かなかったと聞いています。その後2014年に外間さんが入部し、4年生の春に公式戦で勝利投手となりました。彼女の卒業後にも1人女子選手が入部しています。その子は就職活動との兼ね合いもあり3年生で引退しましたが、現在の3.4年生は女子選手と共にプレーした経験があるということになります。今年、彼女の卒業と入れ替わる形で3人の女子選手が入部しました。
小石
今の3.4年生は女子選手への接し方は分かっていると。
中村監督
はい、3.4年生は接し方が分かっていると思います。同級生の方がどう接して良いか分かっていないように感じます。
小石
男子選手たちはどの様に接していますか?
中村監督
まだ入部から1ヶ月しか経っていないので、本当の意味で溶け込めてはいないと思います。接し方が分かっている3.4年生はちょっとしたことでも意見を言ったり、いい意味で気を使っていない様にも見えます。昨日も3年生のキャプテンは、二遊間を守る女子選手3名に対してゲッツー時の捌き方などについて熱く指導していました。

 前例があることは女子選手たち本人にとっても入部を後押しすることとなり、周りの男子部員たちも接し方が分かっているため、練習やプレーに円滑に参加していきやすいということにも繋がる。今年3人の女子選手が入部したという事実も、今後大学野球に挑戦しようと考える女子選手たちを後押しすることとなるだろう。4年間の大学野球をやり遂げた外間さんを始め、男子と共にプレーする女子選手たちの姿を近くで見てきた中村さんは、女子選手に対して何を思うのだろうか。現段階での考えを話していただいた。

小石
中村さんは女子選手が入部することに関してはどのようにお考えですか?
中村監督
立場ごと考え方によってものすごく変わりますね。1人の個人として女子選手と一緒にやるということは完全にウェルカムという感じです。好きなものは好きでいてほしいと思うので、野球をやりたいと思う選手が名桜大野球部を選ぶことや、名桜大野球部が彼女らの受け皿的役割を果たせることはありがたいことで、嬉しいことでもあります。
小石
監督の立場としてはどうですか?
中村監督
監督の立場として考えた時に、今年のように3人も入部することはこれからが大変だとは感じています。体調の面でも気を配らなければとは思っているので。1人だけに気を配っておけばいいという訳ではなく、3人それぞれに目をかけておかなければと思うと、責任・管理といった部分で大変だとは感じています。
小石
他の選手には好影響を与えることになりますか?
中村監督
男女混合で共に活動する中で、男子選手としても細かいことへの気付きや気配り・心配りができることも増えてくると思います。社会に出た時のことを考えると、男性しかいない職場ということはまずないので、社会に出る時準備としてお互いにものすごくプラスになることであると感じています。

 監督という立場から考えると女子選手がチームに加入することは体調面や安全面など気を遣わなければならないことも多く、今後も苦労することは多いかもしれない。「女子選手が野球部へ入部を監督に拒否された」という様なことは少なくはない。女子選手が男子と共に活動することに対してデメリットばかりを考えてしまい、否定的な意見を持つ人は未だに多い。10年前と比べると女子野球人口は急激に増えている。より多くの野球関係者が女子選手たちの思いを理解し、男子と共にプレーすることで双方にメリットがある環境を作ることが理想である。まだ先の話かもしれないが、1人の選手・1人のチームが前例を積み上げていくことで少しづつ理解は拡がっていくことだろう

好きで続ける選手たち 自由度の高い指導方針

 名桜大学における『女子選手が続けやすい環境』のもう一つの要因として『自由度の高さ』ということがあげられる。一般的に大学野球には厳しい上下関係や管理された寮生活など、『自由』とは程遠いイメージがある。しかし、中村さんは「やりたいことをやりなさい」という方針で選手たちに指導している。『自由』を尊重した指導を行っている中村さんの思いを聞いてみた。

小石
チームとしてのアピールポイントはありますか?
中村監督
「縛られないこと」です。高校野球で甲子園を目指して燃え尽きることが多いなかで、大学まで野球を続けるのは珍しいことです。強豪の私立大であれば、ある程度ポテンシャルや技術ががあって続けていることが多いですが、名桜大の選手たちはそうでないことも多いです。10人入部したとして、高校時代レギュラーだった選手は2-3人、ベンチ入りが2-3人、残りの半分はベンチに入ったこともないという比率です。実力よりも『好き』という気持ちで野球を続ける選手たちに練習でもとやかく言いたくはありません。練習でも試合でも「責任はこっちで取るから自分たちの好きなようにやりなさい。」ということを選手にも伝えているので、他の大学と比べても『自由度』は高いと思います。
小石
自由度の高さが女子選手の入部にも繋がっていると。
中村監督
そういうことなんですかね...?はっきりは分かりません。
選手たちはこの方針に賛同して入部してるということですか?
中村監督
僕はまだ24歳なので大学野球部監督の中で最年少だと思います。対戦相手の監督さんは僕の人生分以上の野球歴を持つことも多いです。僕自身が教えられることも多くはないので、「自分たちのやりたいことを」ということは普段から言っています。もちろん週6日で練習を行う等の厳しさもありますが、自由度の高さが入りやすさに繋がっていると選手から聞くことはあります。

 これは女子選手に限った話ではなく、全てのプレイヤーに共通することのように感じた。高校野球の一般的な普及度に対して、大学野球は『有望選手が一部の強豪私立大でやるもの』という認識が強く、自身の将来や夢の実現のためにプレイヤーを断念することは多い。『女子選手が続けやすい環境』を紐解くことで、『誰もが野球をやりたいと思える環境』を作ることに繋がっていくだろう

女子選手が活躍する名桜大学野球部と

名桜大学硬式野球部公式ブログ

 名桜大学は沖縄県名護市の公立大学。国際学群と人間健康学部があり、学生数は6:4程度の比率。国際学群には語学・観光業など6つの専攻、人間健康学部にはスポーツ健康学科と看護学科がある。

名桜大学HP 在学生状況 https://www.meio-u.ac.jp/about/disclosure/student/

 女子選手が在籍していた前例が多くあり、『自由度の高さ』により女子のみならず、誰もが野球を続けたいと思える環境がある名桜大学野球部はどのような状況でチームを運営しているのだろうか。現在のチーム状況についても聞いてみた。

小石
現在の部員数を教えてください。 
中村監督
43人です。選手が35人、女子マネージャーが5人、学生コーチが3人です。昨年はコロナの影響もあり入部者が少なかったので、SNS等に力を入れ情報発信・部員募集活動を行いました。その結果もあり、今年は12人が新たに入部してくれました。また野球部にスポーツ推薦の枠はないので、全員が一般入試を経て入部しています。
小石
チームとしての目標を教えてください。
中村監督
『南部九州ブロック大会出場』です。沖縄県予選で春は1位、秋は2位まで出場できますが、4年前に出場して以来しばらく出場できていないので。県予選を勝ち抜き、上のレベルで戦うことでまた先のことは見えてくるだろうと考えています。
小石
硬式野球部に所属する選手たちは大学ではどのようなことを学んでいますか?
中村監督
部員の8割以上はスポーツ健康学科の学生です。スポーツ健康学科では保健体育の教員免許を取得できるので、体育の教員になることを目指している選手は多いです。その他にも、警察官や消防士などの体力を必要とする公務員、あるいはスポーツメーカーやスポーツジムなどへの就職を目指して勉強しています。
小石
それぞれ将来の目標に向けて学業とも両立していると。
中村監督
そうですね。それぞれが将来の目標を持ち、学業や就職活動にも取り組んでいます。
小石
その中で4年秋まで野球を続けているのですか?
中村監督
選手は4年生の春で引退することが基本でした。教員志望の選手は3年秋で引退することが例年では多かったです。去年4年秋まで選手を続け、4番を打っていた選手が教員採用試験にに一発合格しました。今の選手はその姿を見ていたので、必ずしも早く辞めなくても良いと考えるようになっています。今年の4年生は全員が4年秋まで残ったんです。これは名桜大野球部の歴史でも初めてのことだと副部長から聞きました。今までは、社会人野球に進む選手だけが秋まで残るという感じだったので
中村監督
ただ、個別に話をして、春のリーグ戦が終わった段階で就活や学業に集中する期間として休んでも良いとは伝えています。週6回で練習をやっていますが、半分だけ来るということも認めています。将来のことの方が大事なので。今の4年生は半分程度野球部活動に参加しています。

 大学に進学する目的は人それぞれだが、将来のことを考えた時に野球だけをやっていればいいということはトップレベルのごく一部の選手にしか許されない。筆者の大学時代も将来のために早い時期に引退していくチームメイトはたくさんいた。名桜大学の様に、将来の目標と「野球を続けたい」という思いが両立できる仕組みを持った大学が増えることによってプレイヤー目線から見た大学野球はより魅力的になるだろう

今年入部の3名の女子選手は名桜大で活躍できるのだろうか

 今年入部の女子選手は3名とも内野手で、連携プレー等を最も必要とする二遊間を守る。女子選手が内野手として男子と共にプレーすることは投手や外野手よりもハードルは高い様に感じられる。中村さんは監督としてどの様に指導し、起用していこうとしてるのかについても聞いてみた。

小石
守備練習で気を遣うことはありますか?
中村監督
体力・体格の差は間違いなくある中で、男女それぞれの限界はあると思います。昨日もノックを打ちながら「ここまで強く打っていいものか」と考えていましたが、彼女らのノックを他よりもゆるくするという様なことはかえって傷つけることなってしまうと感覚的には感じています。彼女たちの入部時に「本当に大丈夫か?女子ソフト部もあるけど、野球部でいいのか?」と聞いたところ、「男子として扱ってくれて構わない」と言われ『なぜそんな質問をする必要があるのか』という反応をされました。今のところは同じように、泥んこになるまで飛ばせてということを昨日もやりました。側から見たら僕は「厳しすぎるのでは」と思われると思います。
小石
練習試合等含め、どの様に起用していこうと考えていますか?
中村監督
難しいですね。練習試合を行う目的も、夏のリーグ戦前や春先の期間など、時期によって変わってきますよね。その中で、完全実力主義なのか練習での態度を重視するのか、監督として時期に合わせた評価基準をしっかり持っておかなければとは思っています。今の時期で考えると、春のリーグ戦が終了していて、秋のリーグ戦が8月半ば開幕、沖縄地区の1.2年生大会が6月にあります。この間の練習試合は1.2年生主体でやると決めていました。1.2年生大会に関しては勝たせなきゃいけないとは思っていますが、できることなら全員出したいと考えています。リーグ戦では半分はベンチ外になってしまい出られない選手も多いので。
中村監督
そういったこともあり、この前の試合では女子選手も出しました。今後監督として評価基準を設定する上で、性差による体力・体格の差を考慮するべきであるのかなとは現段階では考えています。彼女たちからしても、男子と同じ基準で判断されないことは嫌がることだとは思っているので、この考えは定まっていることではないです

 過去にも女子選手が在籍していたことがあり、指導方法や起用方法は常に考えてきたことだろう。しかし非常に稀なケースであるため、他大学の監督などから意見を聞くということもできず、自身が先駆者として考えを確立していかなければならない。名桜大の野球部を牽引する中村監督は現在24歳。「大学野球部監督の中でも最年少でしょう。」と中村さんは言う。東京六大学野球の監督の平均年齢は60歳であることからも、中村さんの若さは際立つ。今後も長く監督業を行う中で、どの様なことを考えていくのだろうか。

24歳という若さで監督を務める中村さん その経歴は?

 中村さんは名桜大野球部OB。入学当初から学生コーチとして活動し、3.4年時には実質監督としてチームの指揮を取った。卒業後は大学職員として働き、野球部の監督を務めている。以前は「高校野球の監督になりたい」と考えていた中村さん。ではなぜ大学野球の監督になる決断をしたのだろうか。その経緯を教えていただいた。

小石
中村さんの野球歴を教えてください。
中村監督
小学校3年生の時に地元のソフトボールに入り、中学では福岡中央リトルシニアでプレーしました。高校は九州産業大学附属九州高等学校に進学しました。ポジションはずっとキャッチャーです。
小石
なぜ学生コーチをやろうと思ったのですか?
中村監督
実際に選手として活動していたのは高校一年の夏までです。腰を怪我したことから選手生活をやめることにしました。最初は選手を引退し、部活もやめようと思いましたが、女子マネージャーがいなかったチーム事情もあり、学生コーチ・マネージャー等の裏方業務を全て兼任する役職を提案していただいたので、裏方としてチームに貢献することを決断しました。
小石
その経験が大学で学生コーチをやるきっかけとなったのですか?
中村監督
高校生の時から将来は高校野球の指導者になりたいと思っていたので、保健体育の教員免許を取得するために名桜大学に進学しました。もう野球はしなくてもいいという思いもありましたが、体育の教員になる上で専門とするスポーツをさらに学んでおきたいという意味で学生コーチとしての入部を決めました。
小石
高校野球の指導者から心変わりしたきっかけはありましたか?
中村監督
大学3年時に沖縄県予選を勝ち抜き、南部九州ブロック大会に進出しました。実質学生監督としてサインを出している中で「今年のチームならいいところまでいけるんじゃないか」と思っていました。しかし、1回戦で対戦した鹿屋体育大学さんに敗北してしまいました。国公立で体育系の学部を持つ大学という共通点があっただけに、監督としての力の差を対峙するなかで嫌というほど思い知らされました。これを機に「高校野球の指導者は向いていないんじゃないか。」と思うようになり、4年生になった頃には普通に就活をしていました。
小石
そこから一転して大学野球の監督になったと。
中村監督
就活をしながら4年の秋リーグまで学生コーチを続けてました。その後、12月頃に部長・副部長から監督就任の話があり、内定を全て辞退しその話を引き受けました。部長も副部長も野球経験者ではなかったので、監督がいない状況は良くないと思いながらも成り手が見つからなかったそうです。流れで監督になったという感じもありますね。(笑)


甲子園という絶対的な目標の下、指導者の成り手も多い高校野球と比べると、大学野球は選手からも指導者からも人気がないと言える現状だ。しかし、各大学によって目標は多様でチームごとの特色も色濃くでる大学野球は、自身にあったチームを見つけることで選手としても指導者としても高校野球よりも楽しむことはできるだろう。選手たちには「好きなことをやりなさい」と指導している中村さん。最後に中村さん自身の大学野球に対する思いを聞いてみた。

大学野球の監督としての目標・考え

小石
最後に、大学野球の監督としての中村さんの考えをお聞かせください。
中村監督
大学野球について考えてみたんですが、大学野球って人気がないじゃないですか。高校野球よりもレベルは高いはずなのにも関わらず、沖縄地区では入場料は無料なんですよ。収益はない中で、名桜大としては応援されるチームを目指しています。大学生だからこそできる、地域に貢献する活動を行いたいです。沖縄県に緊急事態宣言が出てしまい中止になってしまっているのですが、地域の子供を対象に野球教室をやろうとしていました。
中村監督
大学野球全体で考えた時、僕としては大学野球であればスポンサーをつけても良いと思うんですよ。例えば、チームの紹介動画を作るときにメディア系のスポンサーがついていれば他大学よりもクオリティの高いものがきっとできるはずです。企業側にも何かしら利益がある形での提携や活動がどんどん増えていけば大学としても面白いなと考えています。
中村監督
選手たちには好きな物を好きでいてほしいと思います。そして将来、自分の子供に野球を教えるという様な形で、好きなもの・好きだったものに対して何かしら還元する様になって欲しいとよく伝えています。
中村監督
他に選手たちに伝えたいこととしては、できることをちゃんとやらなければいけないのは当然ですが、できないことや苦手なこと、面倒臭いと思うことができる様になって成長するということです。その方法を考えた時、最近の選手はフォームを動画に撮って確認し合うなど、バランスを意識して練習をしていますよね。バランスを意識している時は綺麗な打ち方・綺麗な投げ方ができるじゃないですか。いざ試合になった時、バランスを気にしている暇は中々ないと思います。僕の指導方針としては、「ティーバッティングなどで一度思いっきり振ったものを動画に収めて確認する。その時に初めて癖が出て、良い部分・悪い部分が見えてくる。その上でバランスを意識する。」と考えています。何事においてもそうですが、「一度本気でぶつかり、その後にバランスを考えなさい」と指導しています

 筆者自身も地方の国公立大学の野球部出身。話を聞く限り、名桜大とは入部する選手や進路などの状況は近い。学生時代、より良いチームを作ろうとする中で実現できなかったことを名桜大学では中村さんの手によって行われている様に感じた。全国の大学には注目を浴びることはないが、「野球を続けたい」「野球が好き」という気持ちの選手たちによって運営されている野球部が多く存在している

 24歳という圧倒的な若さで大学野球の監督を務め、『自分のやりたいことを』という自由度の高い方針で女子選手も入部したいと思える環境を作った中村さん。女子野球界の発信者として、地方大学野球の出身者として、一野球ファンとして、名桜大学野球部と中村さんの今後の活動に期待したい

名桜大学HP

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