
皆さんこんにちはー!岡田桃香です!
突然ですが、皆さんは大学硬式野球は女子選手も試合に出場できるって知っていましたか?
megaphoneでは、高校の男子硬式野球部に所属していた選手を紹介してきました。高校の男子硬式野球部で女子選手が活動していることも珍しいことなんですが、大学の男子硬式野球部に活動する女子選手ってもっと珍しいと思うんですよね!
何気なくTwitterを見ていたら名桜大学硬式野球部に女子部員が入部したというツイートをたまたま発見しました。しかもよくみたら3人も!!最初は「女子硬式野球部なのかな〜」なんて思って調べてみると男子の野球部でした。男子の大学野球で女子選手がいるという話は聞いたことがなかったので、女子部員が3人も入部するということで名桜大の野球部にすごく興味が湧きました!

そこで!この3名の女子選手に取材させていただき、
「大学硬式野球部に所属する女子部員」について色々紹介していこうと思います!
「なんで名桜大学で野球を続けようと思ったの?」
「大学だったらもっと試合に出れる条件とか厳しくなるんじゃないのかな?」
「女子選手を受け入れてくれる大学ってどんなとこ?」
という私が感じた疑問に答えてもらいました!皆さんも気になりませんか?
さすがに沖縄まで取材には行けませんでしたが、Zoomでいろいろ聞くことができました!

まずは、3選手の名前と野球歴から紹介します!
【岸本みなみ(きしもとみなみ)】沖縄県出身。
兄の影響で小学校低学年から野球を始め、中学校では軟式野球部に所属しながら女子硬式野球チーム「沖縄ティーダバル」に所属。沖縄県の首里高校時代も硬式野球部で男子と共に活動した経験があり、名桜大学進学後も男子硬式野球部への入部。大学では看護師の勉強をしながら日々の練習に取り組んでいる。
【福島志織(ふくしましおり)】沖縄県出身。
監督をしていた父の影響で小さな頃から野球にふれ、周りの友達の影響もあり小学校1年生の時に本格的に野球を始める。中学校にあがると同時に「沖縄ティーダバル」に入部。中学校では軟式野球部、高校では女子ソフトボール部での活動と並行して硬式野球を続けてきた。名桜大学に進学した現在も男子硬式野球部で活動しながら沖縄ティーダバルの一員としての活動は続けている。
【白畑美海(しらはたみみ)】鹿児島県・奄美大島出身。
父の影響で小学生の頃に野球を始め、中学校には鹿児島県の女子選抜に選出された経験を持つ。中学では軟式野球部、高校ではソフトボール部に所属していたが、名桜大学で硬式野球に初挑戦。大学ではスポーツ健康学科に所属し、体育の教員を目指している。
【沖縄ティーダバル】沖縄県初の女子硬式野球クラブチーム。創部10年目となり中学1年生から社会人まで幅広い年齢層で活動している。
<インタビュアー:岡田桃香>
それではさっそく聞いていきます!
Contents
同期に女子選手3人は偶然? 女子選手たちが名桜大野球部に入った経緯



その時は先輩に女子選手が多かったので気軽にチームに入ることができました。

小さい頃から家にあったグローブでキャッチボールをしていました。
その時よく遊んでいた保育園の幼馴染がほとんど男子で、
その子達が小学校で野球部に入ったので、私も入りました。
友達と一緒にいたかったというのが一番の理由です。
離れるのが寂しかったんですよね笑

ナイターソフトを見に行ったり、一緒にキャッチボールなどを
していたので野球をやりたくなりました。

沖縄は女子で野球をやっている人は多いのかな?


高校は県内で1学年に1人いるかいないかくらいだと思います。
私が高校生の時は1個上に違う高校でやっている先輩がいて、
1個下はいなかったので、沖縄が特別多いということもないと思います。


看護学科があって、野球ができるところと考えた時に、
沖縄県内であれば名桜大だと思いました。
野球部では以前にも外間千砂登さんという女子選手が活躍していたことも知ってました。
外間さんのことは高校の野球部に入る前から知っていました。
首里高校の7つくらい上の先輩なので在学期間は被っていないんですが、
話は色々聞いていました。

なんか違うなと思うようになりました。
自分から勉強をしたいという熱はそこまでなく、女子野球を普及したい・携わりたい
という思いの方が強かったので、ティーダバルで一緒だった(岸本)みなみと
野球部に一緒に入ろうと相談し、名桜大への進学・野球部への入部を決めました。


さらにコロナ禍ということもあって県内での進学を第一に考えていました。

みみちゃんは鹿児島出身だけど、名桜大学を選んだ理由はなんだったの?

公立大で、スポーツ健康学科では体育の教員免許が取れる名桜大を見つけ、進学を決めました。
入学当初はソフトボール部と野球部で迷っていたんですが、見学に行き野球部入部を決めました。

見学にいった時は2人(岸本・福島)も一緒だったの?




みなみちゃんは高校の野球部ではマネージャーさん多かったのかな?




男子硬式野球部に女子部員が3人同時に入部するって、実際すごいことなんですよ!
私も高校の時は男子硬式野球部に入っていましたが、なかなか女子選手には巡り会えなかったですし、周りに野球をやっている女子は少なかったですね。そんな中での女子部員の存在ってすごく心強い存在だと思います!
次は大学野球について、3選手はどのようにおもっているのかなど気になることを色々聞いてみました!
男子も女子も関係ない!とにかく楽しい!




女子も試合とか出場できるの?


じゃあもう試合とか出場したことある?

1・2年生中心で行われた練習試合で少しだけ出させてもらいました。


でもきっとすぐ出れるよ!って勝手なことは言えないけど(笑)








本当の仲間になれていない気がして。中学校の時も少年野球が同じだったメンバーが多く、
特別扱いの様なことは受けたことがないので、今そういう扱いをされると悲しいなと思います。




Twitterでも見たけどすごい楽しそうな雰囲気出ているよね!

先輩も優しいですし、同級生も気さくなので一緒に自主練とかしてその時教えてくれたりします。



雰囲気もいいし、広くはないけど専用グラウンドもちゃんとあって、
ボールもいっぱいあるので、環境は整ってます。

雰囲気も良くて、環境も整ってて、女子も選手として受け入れてくれて、
監督さんすごい方だな〜。監督さんって何歳くらいの方なの?





でも妥協はしたくないと思います。


やるからには上手くなりたいなと思います。

大学は女子部員もちゃんと出場できるんです!高校だけが認められてないみたいですね...
まぁそこについての思いは別の記事で話していくとして(笑)
3人ともすごく楽しそうに話してくれて、周りの環境もすごくいいんだなと感じました!
そんな彼女たちですが、本業は勉強になります。勉強と野球の両立はどうしているのか聞いてみました!
それぞれの将来に向けて学業と両立





19:00前くらいには全体練が終わり、そこから自主練の時間です。
日によって多少違いますがバスに乗って帰り、20:30頃に家に着きます。
そこからすぐ課題をやったり、一人暮らしなので自炊・洗濯・片付けをします。

そこから寝て、5時くらいに起きて違う課題やって、8時までには家を出て大学に向かいます。
睡眠時間2時間くらいしか取れないので大変ですね(笑)





私は大学を経験していないのであまりわからないんですけど、やっぱり両立させるってなかなか大変ですよね。睡眠時間が2時間の日もあるって聞いて、すごくびっくりしました。そんなに課題って大変なんですね。
ここからは女子野球についての思いや、今後の夢や野球との関わりについて深く聞いてみました。
沖縄県でも女子野球を!! 3選手の将来の目標



コロナの影響で試合がなくなってしまいました。


参加できない予定でしたが、それも中止になってしまいました。
ティーダバルで愛媛の大会(女子硬式野球全国大会)に出る予定も
ありましたが、それも中止でした。


今年は愛媛(全国大会)には出る?


企業チームでやっているんだけど、GOOD・JOBも出るのよ。








県外や離島などに就職したとして、野球を続けられる環境があれば続けたいという感じです。
「自分の力で沖縄に女子野球を広めよう」というような思いはないです。
野球以外でも沖縄にこだわるということはないです。

大学では女子野球の普及活動についても学んでいきたいと思います。
南部商業の女子野球部がゼロからスタートしているので、
近くで見ていて学べることは多いと思います。
将来的に監督をしたり、沖縄で女子野球を広めたりしたいです。

沖縄を中心に女子野球を発展させたいという感じ?


でも、クラブチームとかも私は沖縄ティーダバルしか知らなかったから、
チーム数とかこれからもっと増えたら面白そうだよね!

顧問として見ることができたらいいなと考えています。
鹿児島出身なので沖縄にこだわりはないです(笑)


コロナがなくなって、一緒に野球できる機会とかあればいいな〜お互い頑張ろうね!


今回は、「なんで大学の男子硬式野球部に女子部員が3人も入部したんだろう?」という疑問から、直接3人に取材させてもらいました。取材を通して、自分はまだまだ固定概念に囚われていたんだなって思いました(笑)
男だから、女だからじゃなくて、野球が好きだから野球部に入部したんですよね。3人からは野球が好きな気持ちがすごく伝わってきました。
野球部自体の雰囲気とかもすごく良さそうだったし、何より3人ともとっても楽しそうでした!
ぜひ試合を見たいと思ったし、一緒に野球したいなって思いました。
私自身は大学に進学しなかったので、大学での勉強と野球の両立がどれだけ大変かっていうのは正直わからないです。でも聞いている限り、すごく大変なんだろうなって思います。
女子硬式野球部がある大学はまだまだ少ないのが現状です。大学に関しては学部や専攻したい分野の関係もあり、行きたい大学に女子硬式野球部があることは極めて稀なケースです。そんな中で名桜大学のように男女関係なく上を目指して野球ができる環境というのは、野球を続けたいと思っている女子選手にとってものすごく大きいことだと思います!
「大学で勉強したいことを学べて、好きなことも続けられる」こんな素敵なことはないですよね!
大学野球は女子選手が出場できるということを知らない人は多いと思います。
今回お話を聞くまでは私も知りませんでした。野球をやっている女子高校生や、学生野球関係者でも知らない人は多いんじゃないですか?
男女で差があるのは当たり前のことなので、全国の大学に女子野球部がもっとたくさんできることに越したことはないと思います。でも今すぐ全国の大学に女子野球部ができるのかというとそれは難しいと思います。
今回取材に協力してくれた3人のことや、名桜大学の活動をもっとたくさんの人に知ってもらうことができれば、大学でも野球を続けようと思う女子選手は増えると思います!
今後も女子選手たちの楽しそうに野球に取り組む姿を記事として紹介することで、この輪を拡げていければいいなと思います。
3人とはラインも交換したので、試合に出場したこととか、実際に一年くらいやってみた中での感想とか定期的に聞いていけたらいいなと思ってます!
それでは今回はこの辺で!バイバーイ!