【2日目】全日本女子硬式野球選手権大会

昨季の中止があり2年ぶりの開催となった本大会。

2日目の本日は1回戦6試合が行われました(2試合は降雨・グラウンド不良により順延)。

午前中の猛暑と午後の大雨。過酷な環境の中でも女子選手たちの熱い戦いが繰り広げられました。マドンナジャパン選手を擁するエイジェックや阪神タイガースWomenが登場した2日目の結果をお届けします!!

INDEX
【マドンナ第一試合】MSH医療専門学校 対 至学館大学
【マドンナ第二試合】履正社高校 対 エイジェック
【マドンナ第三試合】日本大学国際関係学部 対 阪神タイガースWomen
【坊っちゃん第一試合】沖縄ティーダバル 対 東近江バイオレッツ
【坊っちゃん第二試合】GOODJOB 対 神村学園高等部
【坊っちゃん第三試合】平成国際大学 対 CHESTQUEENS折尾愛真

【マドンナ第一試合】MSH医療専門学校 対 至学館大学

スコアボード不調のため、至学館大の得点は誤り
1234567R
MSH医療専門学校00001012
至学館大学000130×4

バッテリー
MSH:猪川・河村ー小谷
至学館:鈴木妙・長田ー中谷

二塁打:森田2(M)・永尾(至)
本塁打:藤田(M)

至学館大学は6回以外毎回出塁を許すも、鈴木妙英・長田真依の2投手の粘り強い継投で2失点に抑え、5回に集中3得点を上げ勝利した。
次戦は8月9日にエイジェックと対戦する(マドンナ第4試合)。

好リリーフで勝利投手となった長田真依投手(至学館大学)

広島県のMSH医療専門学校は初戦敗退となった。1番レフトで出場した藤田理子が最終回のランニングホームランを含む3安打2得点と躍動するも、至学館の要所を締める守りに阻まれ敗れた。

最終回にランニングホームランを放った藤田理子選手(MSH医療専門学校)

【マドンナ第二試合】履正社高校 対 エイジェック

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履正社高校000----0
エイジェック80----10×

大会規定3回コールド

バッテリー
履正社:山本芽・脇坂仁香・坂尻ー山本一
エイジェック:小松・森ー磯部・船越

三塁打:斉藤・川端(エ)

大会初優勝を狙う強豪エイジェックが3回までに11安打10得点の猛攻で3回コールド快勝!!
磯部舞弥の適時打で先制すると初回に一挙8得点。小松圭保・森若菜の継投で履正社打線を1安打に抑え、最後は川端友紀の2点タイムリースリーベースで決めた。
次戦は8月9日に至学館大学と対戦する(マドンナ第4試合)。

試合を決めるタイムリースリーベースを放った川端友紀選手(エイジェック)

6大会連続6回目の出場となった履正社高校は強豪・エイジェックの前に初戦敗退を喫した。部員数55名を抱える履正社高校はスタンドからの応援を背に、点差が開いた展開でも盛り上がりにかけることなくワンプレー・一球ごとにベンチから声援が飛んでいた。女子野球界トップレベルのエイジェックと対戦した経験を活かし、これからの女子野球界を盛り上げる選手が誕生することに期待したい。

三番手で登場した坂尻咲希投手(履正社高校)

【マドンナ第三試合】日本大学国際関係学部 対 阪神タイガースWomen

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日本大学国際関係学部23000005
阪神タイガースWomen007001×8

バッテリー
日大:草間・前田ー岩淵
阪神:水流・植村ー村松

二塁打:大工谷・館(日)・三浦(阪)
三塁打:田中(阪)
本塁打:三浦(阪)

昨年12月に設立した阪神タイガースWomenが初の全国大会の舞台で劇的な逆転勝利を収めた。2回までに5点を失い苦しい展開となったが、3回に主将・三浦伊織の満塁ランニングホームランを皮切りに一挙7得点。3回から登板した植村美奈子が日大打線を封じ込め勝利投手となった。
次戦は8月9日に淡路BRAVEOCEANSと桃山学院教育大学の勝者と対戦する(坊っちゃん第3試合)。

【坊っちゃん第一試合】沖縄ティーダバル 対 東近江バイオレッツ

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沖縄ティーダバル0000---0
東近江バイオレッツ130---10×

大会規定4回コールド

バッテリー
沖縄:新垣ー山城
東近江:坂原ー木瀬

二塁打:木瀬・関・中嶋(東)
三塁打:横山2・関(東)

地域密着型のチームとして創部4年目を迎えた東近江バイオレッツが快勝!!
1番の横山綾実と2番の関桃子で3本の三塁打を含む6打数6安打。上位打線の躍動により4回コールド勝ちを収めた。
次戦は8月9日に神村学園高等部と対戦する(坊っちゃん第2試合)。

【坊っちゃん第二試合】GOODJOB 対 神村学園高等部

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GOODJOB00200002
神村学園高等部03000003

バッテリー
GOODJOB:米田・松本・御山ー岡田有
神村学園:沖本・都・柴田ー天久

二塁打:中村・佐伯・吉見(神)・三上・御山(G)

両チーム3投手の継投となった総力戦は勝負所での好守が目立った神村学園が勝利した。
神村学園は3回2死1塁から荒川莉子・佐伯優未・吉見心夏の3連打で3得点。2回以降は毎回出塁を許すも粘り強い投球と決定打を許さない好守で2失点に抑えた。
次戦は8月9日に東近江バイオレッツと対戦する(坊っちゃん第2試合)。

3回途中から登板した柴田響稀投手(神村学園)

初出場のGOODJOBは、合計9安打を放ち毎回のようにチャンスを作るも神村学園の堅い守りに阻まれ11残塁。今大会を最後に引退を表明していた加藤優を擁して臨んだが無念の初戦敗退となった。

3回に2点タイムリーヒットを放った岡田有加選手(GOODJOB)

【坊っちゃん第三試合】平成国際大学 対 CHESTQUEENS折尾愛真

写真は4回裏中断時
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平成国際大学0246---12
CHESTQUEENS折尾愛真0000---0

大会規定4回コールド

バッテリー
平成国際:篠原・横山ー金満
折尾愛真:榎本・若泉ー小貫

二塁打:小野里(平)

14大会連続14回目の出場となった名門・平成国際大学が初戦を4回コールドで勝利した。
雨の中行われた第三試合は途中1時間以上の中断を挟むも、篠原花奈・横山華の完封リレーで相手打線を封じ込めた。
次戦は8月9日に京都外大西高校とWELFAREの勝者と対戦する(マドンナ第3試合)。

4番捕手で出場し、3得点を記録した主将の金満梨々那選手(平成国際大)

今大会唯一の連合チームCHESTQUEENS折尾愛真は平成国際大学の強力打線の前に初戦敗退。創部2年目のチームが鹿児島から女子野球を盛り上げていく姿には注目していきたい。

先発した榎本実祐投手(折尾愛真)

明日の試合予定

マドンナスタジアム

第一試合:京都外大西高校ーWELFARE

第二試合:ZENKO BEAMSー岡山学芸館高校

第三試合:平成国際大学ー第一試合勝者(京都外大西高校/WELFARE)

第四試合:秀岳館高校ーIPU環太平洋大学

第五試合:埼玉西武ライオンズ・レディースーアサヒトラスト女子硬式野球部

坊っちゃんスタジアム

第一試合:淡路BRAVEOCEANSー桃山学院教育大学

第二試合:東近江バイオレッツー神村学園高等部

第三試合:阪神タイガースWomenー第一試合勝者(淡路BRAVEOCEANS/桃山学院教育大学)

第四試合:至学館大学ーエイジェック

第五試合:神戸弘陵学園高校ー東海NEXUS

2日目の第4試合が両球場ともに順延となったため、明日の第一試合に行われる

マドンナ第一試合は京都外大西高校に注目。今大会はここまで高校勢の躍動が目立つが初出場の企業チーム・WELFAREを相手にその波に乗ることができるだろうか。2015年以来2度目の優勝を目指して明日の初戦に臨む。

明日は全体を通して学生vsクラブチームの構図が多い。一回戦を終えた10チーム中7チームが勝ち上がりを決めている学生チーム相手にクラブチームが意地を見せることができるだろうか。ベスト8に勝ち進むチームの割合にも注目していきたい。

明日は本来の予定よりも多い10試合が行われます。全国制覇を目指す女子選手たちの熱い戦いに期待です!!

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