第24回全国高等学校女子硬式野球選抜大会 大会2日目

3月23日に開幕した第24回全国高等学校女子硬式野球選抜大会。3月24日に行われた大会2日目の総括です。

【3月24日】試合結果

きずな①学法石川0-8東海大翔洋
きずな②日本ウェルネス2-3駒大苫小牧
きずな③京都両洋7-6静清
きずな④大体大浪商0-7高知中央
行田①神村学園7-0岡山学芸館
行田②花巻東4-0京都外大西
行田③福知山成美0-9開志学園
田ヶ谷①神戸弘陵学園8-0クラーク記念国際
田ヶ谷②室戸不戦勝▷啓明学館
田ヶ谷③福井工大福井1-0蒼開
平国大①折尾愛真9-1花咲徳栄
平国大②南部商業16-2作新学院
平国大③横浜隼人6-2秀明八千代

PICKUP GAME:静清 vs 京都両洋

megaphone編集長がこの日に観戦したゲームの中から1試合をピックアップして紹介します。(加須きずなスタジアム全試合+決勝戦を観戦予定)

本日のPICKUP GAMEは2回戦の静清高校対京都両洋高校の一戦。

静清高校は昨夏の選手権大会を1年生のみのチームで戦い、優勝の横浜隼人高校を終盤まで追い詰める強さも見せた。同会場で試合を行っていた京都両洋の上田玲監督も「去年も夏の大会も見ていて、勢いのあるチームだとは思っていた。」と話す。

試合はその“勢い”のある静清高校と名門校・京都両洋との意地がぶつかり合うシーソーゲームとなる。先手を取ったのは静清。内野安打と失策から拡げたチャンスで4番の加藤優月が適時打を放ち2点を先制。するとその直後、京都両洋もクリーンナップの三連続タイムリー長打で一気に4得点で逆転に成功。さらに直後の4回表、静清も負けじと2点を返し、再び同点とする。

その後、京都両洋が5回裏に1点を勝ち越し、4-5で迎えた最終回。静清は先頭の藤田彩花の三塁打を皮切りに無視満塁のチャンスを作ると、5番・齋藤菖のタイムリーで同点、さらには7番・早川紗菜がスクイズを決め、一気に逆転に成功。長打力と小技を両立した攻撃で京都両洋を追い詰める。

一転して後のない状況となった京都両洋であったが、先頭の3番・本城美玲が内野安打で出塁すると続く4番・堀川実夢がきっちりと送りバントを決め、チャンスを演出。同点のチャンスで打席が回ってきた5番の武田萌愛が放った打球は3打席連続タイムリーとなる二塁打に。その後、一死二塁から7番・館山姫華がライトオーバーの適時打を放ち、サヨナラ勝ち。白熱のシーソーゲームを制し、3回戦進出を決めた。

静清高校は惜しくも敗れ、選抜大会初勝利をあげることは叶わなかったものの、1期生の新2年生のみのチームで名門・京都両洋と互角の勝負。昨夏よりもパワーアップした姿をみせ、夏の選手権大会での躍進を期待させる試合内容であった。

明日(3月25日)の試合 注目ポイント

きずな①折尾愛真9:00丹波連合
きずな②島根中央11:00京都明徳
きずな③至学館13:00岐阜第一
田ヶ谷①秀岳館10:00松本国際
田ヶ谷②東海大静岡翔洋12:00履正社

明日の注目は田ヶ谷サン・スポーツランド野球場第2試合の東海大静岡翔洋vs履正社の一戦。女子野球界の名門で秋のユース大会ベスト4の履正社高校が2回戦に登場。1年生ながら昨夏から4番打者を務める西本夢生を中心とした強力打線に、名将・橘田恵監督の小技を駆使した采配が交わり翔洋投手陣を攻めることとなるだろうか。

一方の東海大静岡翔洋はすでに1回戦を終え、学法石川相手に8-0で5回コールド勝ち。投打ともに隙のない戦いでチームは勢いに乗った状態にある。2期生と3期生で戦う新しいチームながら50名を超える大所帯で名門校を撃破し、日本一まで駆け上がるだけの能力やチーム力は十分にあるように感じた。

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