
いよいよ今週末開催される全日本女子硬式クラブ野球選手権大会。
今回は西日本のチームに焦点を当て、クラブ選手権の見所を分析していきます!!

西日本勢の過去の優勝は、2008年のBLESS、2014年の履正社RECTOVENUSの2回のみ(準優勝4回)。前回大会もベスト4全チームが関東勢という結果に終わった。クラブ選手権過去大会においては関東勢の活躍が目立ちます。
しかし、今年初参加の阪神タイガースWomenや淡路BRAVEOCEANS、8月の全日本選手権で好成績を収めた東海NEXUSや東近江バイオレッツを筆頭に、今年出場する9チームの西日本勢は上位に食い込むことも期待できます!!
Contents
クラブ選手権 西日本からの出場チーム
No. | チーム名 | 所在地 | 出場回数 | 前回大会 | 2021全日本 |
2 | RUSH | 愛知県 | 2年ぶり2回目 | - | - |
4 | チェストクイーンズ折尾愛真 | 鹿児島県 | 2年連続2回目 | 1回戦 | 1回戦 |
5 | 淡路BRAVEOCEANS | 兵庫県 | 初出場 | - | 1回戦 |
6 | 阪神タイガースWomen | 兵庫県 | 初出場 | - | ベスト8 |
10 | WELFARE | 大阪府 | 3年連続3回目 | 1回戦 | 1回戦 |
13 | 東海NEXUS | 愛知県 | 初出場 | - | 3位 |
15 | 東近江バイオレッツ | 滋賀県 | 3年連続3回目 | 2回戦 | 3位 |
19 | MSH医療専門学校 | 広島県 | 7年連続7回目 | 1回戦 | 1回戦 |
21 | 履正社RECTOVENUS | 大阪府 | 2年ぶり8回目 | - | 1回戦 |
ここからは今大会注目の4チームに焦点を当て紹介していきます!!
【阪神タイガースWomen】日本代表4名を中心に厚い選手層を誇る

マドンナジャパンメンバー
坂東 瑞紀(投)
水流 麻夏(投)
村松 珠希(捕)
三浦 伊織(外)
阪神タイガースWomenは西日本勢では最多となる日本代表選手4名を擁する。水流・半田・植村の好左腕3名を中心に投手力は今大会でもトップレベルにある。また、捕手は日本代表の村松と前回大会個人賞受賞の達磨がしのぎを削り、途中出場で登場する野手の面々を見てもその選手層の厚さは窺える。今大会は初戦から埼玉西武ライオンズ・レディースとのNPB対決が実現するなど、決して楽な組み合わせではないものの、初の全国制覇に向けて隙のないチームである。
初戦は埼玉西武ライオンズ・レディース(10/9 ゼットエー第4試合)

【東近江バイオレッツ】左右の好投手4名で過密日程を戦う

マドンナジャパンメンバー
横山 彩実(内)
3回目の出場となる東近江バイオレッツは女子野球・女子ソフトボールで日本代表歴を持つ上田玲総監督の下、滋賀県東近江市を拠点に活動するクラブチーム。右腕の辻彩夢・坂原愛海、左腕の甲斐田陽菜・三川茉莉とタイプの異なる好投手を4名擁するなど、最大3日間で5試合の過密日程を戦い抜く戦力は整っているように思われる。
初戦はGOODJOB(10/9 袖ヶ浦第2試合)

【東海NEXUS】少数精鋭で全選手の攻守にわたる活躍に期待!

マドンナジャパンメンバー
只埜 榛奈(内)
日本代表・只埜榛奈がキャプテンを務め、攻守の要としてチームを牽引する。創部まもない東海NEXUSは少人数ながら選手個々の能力は高く、先日の全日本選手権では小原美南・堀田ありさの2人で全試合を投げ抜き、両投手とも投打に渡る活躍でチームを3位に導いた。また、少人数とは思えないベンチからの声援や試合中の雰囲気の良さもNEXUSの魅力のひとつである。
初戦はアサヒトラスト(10/9 袖ヶ浦第1試合)

【淡路BRAVE OCEANS】センターラインを日本代表で固める

マドンナジャパンメンバー
古谷 恵菜(投)
泉 由希菜(捕)
星川 あかり(内)
兵庫県淡路島を拠点に活動する淡路BRAVEOCEANSは今季クラブ選手権初出場。マドンナジャパンメンバーを3名擁する。全日本選手権では1回戦で桃山学院教育大学に惜敗しているが、投手・捕手・遊撃手のセンターラインを日本代表で固め、クリーンナップに日本代表が並ぶ強力打線で初出場・初優勝を狙う。
初戦はハナマウイ 対 チェストクィーンズ折尾愛真の勝者(10/10 ゼットエー第1試合)

盛り上がりを見せる女子野球 西日本勢の活躍でさらなる躍進を!!
近年、全国的に盛り上がりを見せる女子野球ですが、過去大会の結果を見ても関東勢の活躍が目立ちます。今大会西日本勢の出場チームを見ると、地域密着型・市町村タイアップのチームが多く、これらのチームが躍動することで様々な相乗効果が見込まれます。
今後の女子野球界のさらなる発展に向けて、「地域密着」は非常に重要なキーワードだと思われます。女子野球の盛り上がりを一時的なものにせず、持続可能なものにするためにも、クラブ選手権での西日本勢の躍動にはお期待したいと思います!!