第16回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会 10月9日試合結果

女子野球のクラブ日本一を決定する全日本クラブ選手権。初日となる10月9日の全試合結果をお届けします。

10月9日全試合結果

大会初日は1回戦と2回戦の計11試合が行われた。

ゼットエー1ハナマウイ10-0チェストクイーンズ折尾愛真
ゼットエー2ホーネッツ・レディース0-7ZENKO BEAMS
ゼットエー3RUSH0-10ゴールドジム
ゼットエー4阪神タイガースWomen1-4埼玉西武ライオンズ・レディース
袖ヶ浦1東海NEXUS4-0アサヒトラスト
袖ヶ浦2GOODJOB1-5東近江バイオレッツ
袖ヶ浦3新波0-7東海NEXUS
袖ヶ浦4ハマンジINFINITY0-7東近江バイオレッツ
鴨川1MSH医療専門学校0-7エイジェック
鴨川2履正社RECTOVENUS9-0駒沢RISE
鴨川3エイジェック0-10
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ゼットエー第1試合 ハナマウイ 対 チェストクイーンズ折尾愛真

今夏の全日本覇者・エイジェックを予選で破り本戦出場を決め、3年ぶり2度目の頂点を目指すハナマウイが初回に一挙5点を先制し、6回コールド勝利で1回戦を突破した。投げては先発投手花ヶ崎を含め、5人の投手を細かく継投し、チェストクイーンズ打線を3安打に封じ込めた

先発の花ヶ崎投手(ハナマウイ)

敗れたチェストクイーンズ折尾愛真は、初回に四球から大量失点。中盤はハナマウイ打線を封じ込めるなど、粘りを見せるも終盤に再度捕まり悔しい1回戦敗退となった。

先発の生井投手(チェストクイーンズ折尾愛真)

ゼットエー第2試合 ホーネッツ・レディース 対 ZENKO BEAMS

2017年以来の優勝を狙うZENKO BEAMSはエース田中露朝の完封で1回戦を勝利した。日本代表選手の田中露朝は1回から3回まで先頭打者に出塁を許すも、バント処理や牽制・盗塁刺でアウトを取る投球以外の技術力の高さが光った。エースの流れを呼び込む投球に打線が答え、効率の良い攻撃で7得点。5回コールドで明日の2回戦に駒を進めた。

完封勝利を収めた田中露朝投手(ZENKO BEAMS)

敗れたホーネッツ・レディースは初回先頭打者にヒットが出るも後続が続けず、ZENKOのエース田中に1安打に封じ込められた。

ホーネッツ・レディース高橋一彦監督コメント
「ZENKOさんは経験豊富で個々の能力も高かったので、全国レベルと力の差が開いてきてしまっていると感じました。北海道はチーム数が少ないですが、高校・大学のチームともお互い切磋琢磨して、喜茂別町のご協力もいただきながら地域密着型チームとして北海道全体のレベルアップに貢献していきたいです。」

先発の平井投手(ホーネッツ・レディース)

ゼットエー第3試合 RUSH 対 ゴールドジム

初の全国制覇をに向けて、ゴールドジムがコールド勝ちで2回戦を勝利した。ゴールドジムは初回に相手のミスから先制すると3回までで11安打10得点。投げては玉城・長谷川の継投でRUSH打線を1安打に封じ込めた。

先制打を放った4番の金子選手(ゴールドジム)

初出場(中止となった一昨年の大会には出場予定)のRUSHはゴールドジム打線の勢いを止めることができず、無念の初戦敗退となった。

先発の岩田投手(RUSH)

ゼットエー第4試合 阪神タイガースWomen 対 埼玉西武ライオンズ・レディース

女子野球界の歴史が変わる一戦となった阪神タイガースWomenと埼玉西武ライオンズ・レディースの初対決は女子野球の試合では珍しいほど多くの観客が詰めかけ、両チームからも独特の緊張感が感じられる中行われた。西武・清水美佑、阪神・植村の先発で始まったこの試合は投手戦の様相を見せたが、2回2死から西武の経験豊富な下位打線、岩見・山崎・志村の3連打で2点を先制。4回にも下位打線で2点を追加し、先発・清水美佑を援護した。4点の援護を貰った先発・清水美佑は6回に1点を失うも、緩急と高低を巧みに使った投球で5つの見逃し三振を含む7奪三振。要所を締める投球で歴史的一戦の勝利投手となった

埼玉西武ライオンズ・レディース新谷監督コメント
まずこの歴史的な一戦まで辿り着けたことが嬉しいです。試合前はやっとここまで辿り着けたと感慨深いものがありました。選手たちは珍しく緊張していました。その中でも選手たちはうまく動いてくれました。同じことを言うようですが、ここまで緊張した試合が女子野球でできるということが嬉しいです。全日本選手権の敗戦後、走り込み・打ち込みと苦しいメニューをこなして動きも良くなったことが勝因です。これだけ期待されているチームなので、期待に答える喜びを選手たちには感じて欲しいです。」

関東勝利を収めた清水美佑投手(埼玉西武ライオンズ・レディース)

敗れた阪神の先発左腕・植村は右の強打者が8人並ぶ西武打線相手にインコースを強気に攻めるピッチングで上位打線を抑えるも、下位打線に捕まり勝利には至らなかった。打線は6回に村松の三塁打で1点を返すも、チャンスをものにできない場面が多かった。

先発の植村投手(阪神タイガースWomen)

袖ヶ浦第1試合 東海NEXUS 対 アサヒトラスト

クラブ選手権最多5回の優勝を誇る名門・アサヒトラストと今夏の全日本選手権で好成績を収めている初参加・東海NEXUSの好カードは先発・小原美南の完封で東海NEXUSが勝利した。勝利した東海NEXUSは同日に行われる2回戦に進出した。

袖ヶ浦第2試合 GOODJOB 対 東近江バイオレッツ

今夏の全日本選手権3位・東近江バイオレッツと昨年のクラブ選手権3位・GOODJOBの一戦は、初回から試合の主導権を握った東近江バイオレッツが勝利した。敗れたGOODJOBは2016年大会のMVP・吉井が先発するも投打が噛み合った東近江バイオレッツに1回戦敗退となった。勝利した東近江バイオレッツは同日の2回戦に進出した。

袖ヶ浦第3試合 新波 対 東海NEXUS

この日の第1試合に勝利しダブルヘッダーとなった東海NEXUSだが、先発した笹沼の完封で2回戦を突破した。東海NEXUSはこの日の2試合で小原・笹沼がそれぞれ完封勝利。明日以降の連戦に向けて投手力の高さを示した。

袖ヶ浦第4試合 ハマンジINFINITY 対 東近江バイオレッツ

この日の第2試合に勝利し、2回戦に挑んだ東近江バイオレッツは組み替えた打線が機能し毎回の7得点。5回コールド勝ちで3回戦に駒を進めた。

鴨川第1試合 MSH医療専門学校 対 エイジェック

今年の全国大会2冠をかけて挑むエイジェックは5回コールドで初戦を突破した。敗れたMSH医療専門学校はエイジェックの強力3投手に1安打と抑え込まれた。勝利したエイジェックはこの日の2回戦に進出した。

鴨川第2試合 履正社RECTOVENUS 対 駒沢RISE

今大会西日本の出場チームで唯一の優勝経験を持つ履正社RECTOVENUSがコールド勝ちで明日の3回戦に駒を進めた。先発投手の佐伯は6回を完封、打者としても3番で出場し2塁打を放つなど投打にわたる活躍を見せた。

鴨川第3試合 侍 対 エイジェック

鴨川市営球場の第3試合は、クラブ選手権初優勝を目指すエイジェックが第1回大会から16回連続の出場となる名門クラブ・侍を3回コールドで破り、明日の3回戦に駒を進めた。エイジェックはこの日行われた2試合で5人の投手を起用し、8イニングを2安打無失点。選手個々の能力・選手層共に圧倒的な投手力を見せつけた。

10月10日の試合予定 見どころ

10月10日試合予定

ゼットエー第1試合 ハナマウイ vs 淡路BRAVEOCEANS
ゼットエー第2試合 ZENKOBEAMS vs WELFARE
ゼットエー第3試合 ゴールドジム vs 第1試合勝者
ゼットエー第4試合 埼玉西武ライオンズ・レディース vs 第2試合勝者
袖ヶ浦第1試合 東海NEXUS vs 東近江バイオレッツ
袖ヶ浦第2試合 エイジェック vs 履正社RECTOVENUS

大会2日目となる10月10日は2回戦・3回戦の計6試合が行われる。ゼットエー第1試合では初参加の淡路BRAVEOCEANSが登場。日本代表3名を擁するチームで1回戦コールド勝利したハナマウイ相手に挑む。袖ヶ浦第1試合では今夏の全日本選手権3位の東海NEXUS・東近江バイオレッツが激突。地域密着型のチーム作りをする両チームの激戦に期待です。

西武・阪神の一戦で過去に例を見ないほどの注目を集めた今大会。2日目以降も注目の試合が目白押しです!!

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