チーム別・選手別 2021年全国大会成績まとめ

8月の全日本選手権と10月のクラブ選手権の全国大会2大会のチーム記録・選手個人成績をまとめました!!

2大会ともトーナメントで各チームに試合数の差があるため、打率・防御率といった成績は計算せず、安打・打点・盗塁・投球回・勝利・奪三振の6項目をピックアップしました。全日本選手権・クラブ選手権出場チームの内、合計3試合以上行っているチームを対象に集計しました。

チーム別記録

全国大会2冠を成し遂げたエイジェック
試合数勝利得点安打盗塁失点全日本クラブ
エイジェック9957811812優勝優勝
東海NEXUS8636527193位3位
東近江バイオレッツ75345616113位
ZENKO BEAMS752354918準優勝
埼玉西武LL532542312
ハナマウイ532236963位
阪神タイガースWomen421622310
アサヒトラスト31122109
ゴールドジム311223611
履正社RECTOVENUS311216214

全国2冠を成し遂げたエイジェックが全ての記録において他チームの追随を許さない圧倒的な成績を収めた。エイジェックは1試合あたり6.3得点・1.3失点と投打双方の活躍で9勝を挙げた。

初年度のチームながら両大会で3位という好成績を収めた東海NEXUSは選手11人と少数ながら、投手の打撃での活躍も目立った。

チーム初年度ながら2大会で3位の成績を収めた東海NEXUS

最多安打

2大会7試合で計16安打を放った横山彩実選手(東近江バイオレッツ)
順位選手名所属安打数
1横山 彩実東近江バイオレッツ16
2坂口 英里ZENKO BEAMS11
2小島 也弥エイジェック11
4川端 友紀エイジェック10
4小清水 悠ZENKO BEAMS10
6深海 舞絵エイジェック9
6辻野 玲奈エイジェック9
6樋口 楓東海NEXUS9
6小原 美南東海NEXUS9
10安達 瑠エイジェック8
10斎藤 さやかエイジェック8
10木瀬 悠里東近江バイオレッツ8

最多安打は2大会7試合で16安打を放った横山彩実選手(東近江バイオレッツ)。横山選手は7試合全試合安打となる22打数16安打で打率.727、2位以下に5本の差をつける活躍を見せた。

2大会で11打点の活躍でクラブ選手権準優勝に貢献した坂口英里選手(ZENKO BEAMS)

打点王

16打点の活躍でチームを2大会の優勝に導いた川端由紀選手(エイジェック)
順位選手名所属打点
1川端 友紀エイジェック11
2樋口 楓東海NEXUS9
3坂口 英里ZENKO BEAMS8
4小島 也弥エイジェック7
4小原 美南東海NEXUS7
6楢岡 美和エイジェック6
6青木 悠華東海NEXUS6
6横山 彩実東近江バイオレッツ6
6木瀬 悠里東近江バイオレッツ6
10深海 舞絵エイジェック5
10辻野 玲奈エイジェック5

打点王は唯一の2桁打点を挙げた川端友紀選手(エイジェック)。チームの優勝に主軸としての役割を果たした。2位以下には東海NEXUSの樋口楓選手、ZENKO BEAMSの坂口英里選手と4番捕手として攻守の要を担った2選手がランクインした。

不動の4番正捕手として攻守にわたりチームを牽引した樋口楓選手(東海NEXUS)

盗塁王

7盗塁の活躍でチームを牽引したエイジェックの主将・小島也弥選手
順位選手名所属盗塁
1小島 也弥エイジェック7
2小清水 悠ZENKO BEAMS5
2三川 茉莉東近江バイオレッツ5
4楢岡 美和エイジェック4
4安達 瑠エイジェック4
6藤原 和那子東海NEXUS3
6小原 美南東海NEXUS3
6横山 彩実東近江バイオレッツ3
6尾﨑 香保東近江バイオレッツ3

盗塁王はエイジェックの主将・小島也弥選手。野手3部門全てにランクインした小島選手は走攻守全てに渡る活躍、さらには主将としてチームの優勝に貢献した。試合数が2試合少ないながらチーム盗塁数16とエイジェックに迫る盗塁数を記録した東近江バイオレッツからは3選手がランクインした。

5盗塁の活躍でクラブ選手権準優勝に貢献した小清水悠選手(ZENKO BEAMS)

最多勝

2大会で5勝を挙げたZENKO BEAMSの主将・田中露朝投手
順位選手名所属勝利
1田中 露朝ZENKO BEAMS5
2小原 美南東海NEXUS4
3小野寺 佳奈エイジェック3
3小松 圭保エイジェック3
3竹村 理エイジェック3
3坂原 愛海東近江バイオレッツ3
7花ヶ崎 依利ハナマウイ2
7清水 美佑埼玉西武LL2

最多勝は田中露朝投手(ZENKO BEAMS)。田中投手は2大会を通して3完封の活躍で最多5勝を挙げた。3位には同率3勝でエイジェックの3投手がランクイン。エイジェック広橋監督の「小松・小野寺・竹村の3本柱として成長してほしい」というクラブ選手権取材時の言葉通り、来季以降のエイジェックのさらなる躍進に向けてこの3投手の活躍が鍵となるだろう。

3勝をあげ、全国2冠に貢献した小松圭保投手(エイジェック)

最多投球回

30回イニングの投球で2大会連続の3位に導いた小原美南投手(東海NEXUS)
順位選手名所属投球回
1小原 美南東海NEXUS30
2辻 彩夢東近江バイオレッツ29 2/3
3田中 露朝ZENKO BEAMS26 2/3
4小野寺 佳奈エイジェック17
5植村 美奈子阪神タイガースWomen16
6泰 美勝ZENKO BEAMS14
6坂原 愛海東近江バイオレッツ14
8小松 圭保エイジェック13
8竹村 理エイジェック13
8藤田 捺巳アサヒトラスト13

最多投球回は小原美南投手(東海NEXUS)。小原投手は6試合30イニングの投球で初年度のチームを2大会連続の3位に導いた。小原選手は打者としても全試合に出場しており、本記事上の6部門全てにランクインする活躍を見せた。

チーム最多投球回で初年度のチームを牽引した植村美奈子投手(阪神タイガースWomen)

最多奪三振

最多となる18奪三振の活躍を見せた辻彩夢投手(東近江バイオレッツ)
順位選手名所属奪三振
1辻 彩夢東近江バイオレッツ18
2小野寺 佳奈エイジェック17
3竹村 理エイジェック13
3小原 美南東海NEXUS13
5田中 露朝ZENKO BEAMS11
6坂原 愛海東近江バイオレッツ10
6植村 美奈子阪神タイガースWomen10
8小松 圭保エイジェック9
9清水 美佑埼玉西武LL8

最多奪三振は辻彩夢投手(東近江バイオレッツ)。辻投手は5試合29イニングに登板し18奪三振。力強い投球でチームの全日本選手権3位の原動力となった。2位以下にはエイジェックの小野寺佳奈投手・竹村理投手のに投手がランクイン。両投手とも新人ながら高い奪三振能力で優勝に貢献した。

16奪三振の活躍で全国2冠に貢献した小野寺佳奈投手(エイジェック)

今回は6部門を設定し集計を行いましたが、全部門異なる選手が1位に輝く結果となりました。チーム単位で見るとエイジェックが圧倒的な力を見せつけるシーズンとなりましたが、選手個人で見ると成績は拮抗しているようにも思えます。来シーズン以降、圧倒的な“個の力”でチームを優勝に導く選手が現れるのか、あるいは走攻守何かに特化したチームが現れるのか、データ・数値から女子野球を見ていくことで新たな発見もあるかもしれません!!

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