
NPO法人北海道ベースボールクラブ
ゼネラルマネージャー 高橋一彦

NPO法人北海道ベースボールクラブの高橋です。2005年に当クラブが北海道で初めての女子硬式野球クラブチーム「ホーネッツ・レディース」を結成してから17年目。
ようやく高校、大学、社会人の各カテゴリーの女子野球部が揃いました。
2005年にホーネッツ・レディースができた当初のメンバーは中学生や高校生の割合が高く社会人の選手は少数派でした。それでも中学生や高校生も厳しい練習についてきてくれ、チームもそれなりの結果を出すことができました。しかしその後、道外の高校や大学に次々と女子野球部ができると進学時に有力な選手は北海道を出て女子野球部のある学校を目指すケースが増えました。北海道の選手が北海道で活躍し育っていく環境を整えるべく各学校に働きかけ続けた結果、札幌新陽高校が北海道の学校としては初となる女子硬式野球部を創設。その札幌新陽高校女子硬式野球部一期生の卒業に合わせ札幌国際大学にも女子硬式野球部ができました。この流れに呼応するように2020年に駒大苫小牧高校にも女子硬式野球部ができ、北海道に4つの女子硬式野球部が揃いました。
札幌新陽高校や駒大苫小牧高校は発足時から多くの部員を擁し、全国大会でも好成績をあげています。札幌国際大学は2020年の創部時には6名の部員で単独チームでの大会出場は叶いませんでしたが、地道に練習を重ね実力を蓄え、2021年には部員が12名となり全国大会でも躍進しています。
お互いに切磋琢磨する環境ができたことで各カテゴリーのレベルが上がり全国で活躍、日本一を目指す環境が整いました。
2021年は北海道内の4チームによるリーグ戦を行いました。道内のチームだけでリーグ戦ができるということはとても大きな進歩です。
7月には第8回目となるスイートデコレーションカップを行い、道内4チームと道外から招いた強豪4チーム(埼玉西武ライオンズ・レディース、尚美学園大学、大阪体育大学、桃山学院教育大学)が対戦するかたちとなりました。結果は埼玉西武ライオンズ・レディースの優勝で幕を閉じましたが、近い将来、北海道のチームが優勝することを願います。

10月には第2回目となる谷口板金カップが行われ、札幌国際大学が実力を発揮し、初めて単独チームとして優勝を果たしました(前年はホーネッツとの合同チームで優勝)。
これから北海道の女子野球は益々盛んになり、競技人口が増加し、競技力も向上していくものと思われます。各チーム、各選手には大きな夢と希望を抱いて活動を続けて欲しいと思います。




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