女子野球選手・ファンが選ぶ 全日本選手権ベストナイン

エイジェックの大会連覇で幕を閉じた第18回全日本女子硬式野球選手権大会。女子野球選手・ファンの皆様にご協力いただき、今大会のベストナインをmegaphone独自で選出させていただきました

エイジェック全日本選手権優勝の瞬間(megaphone・小石涼撮影)

ご協力いただいた選手・ファンの皆様、ありがとうございました。

投手:延長11回を投げ抜きチームを準優勝に導いた左腕が最多得票

投手部門ベストナインの日髙結衣投手(megaphone・小石涼撮影)

投手部門は高校生チームを7年ぶりに決勝戦まで導いた神戸弘陵のエース・日髙結衣投手が最多得票。日髙投手は3試合20 2/3イニングを投げ、全選手中最多の3勝を記録。準決勝ではクラブ選手権優勝の阪神TW相手に7回を完封し、延長のタイブレーク4回も1人で投げ抜き完投勝利。10回裏には1死満塁のピンチを二者連続三振で切り抜けるなど圧巻のピッチングでした。

得票数2位は優勝投手のエイジェック・小松圭保投手。小松投手は先発・リリーフ双方の役割を担い3試合登板で2勝。決勝戦のタイブレークではバントすらさせない気迫の投球でチームを大会連覇に導いています。

延長戦になった中でのピンチの場面で取る三振は激アツでした。
阪神戦の投球は完璧でした
ピンチに動じない精神力と粘り強さ
順位選手チーム得票率
1日髙 結衣神戸弘陵48.8%
2小松 圭保エイジェック18.6%
3石村 奈々阪神TW4.7%
3清水 美佑埼玉西武LL4.7%
3堀田 ありさ東海NEXUS4.7%

捕手:今季から捕手に転向し、勝負強い打撃で最多8打点をあげ大会MVPに輝く 

捕手部門ベストナインの塩谷千晶選手(megaphone・小石涼撮影)

捕手部門は優勝のエイジェック・塩谷千晶選手。塩谷選手は捕手として強力エイジェック投手陣を導くと、今大会は打撃面でも主に8番として出場しながら打率.400、8打点の大活躍。チームを大会連覇に導き、大会MVPを獲得しています。

2位には神戸弘陵の安藤蓮姫選手がランクイン。安藤選手は打率.400を記録し、準決勝ではタイブレークの二死三塁からタイムリー、決勝戦でも2安打2打点と緊迫した場面での勝負強さも印象的でした。

守備と打でチームを牽引、本当に良いところで打っている印象。去年まで投手で今年、相当努力したんだろうなと思う
タレント揃いの投手陣をリードして優勝に導いた捕手としての活躍もすばらしいですが、勢いで挑んでくる横浜隼人を粉砕した2安打3打点、西武ライオンズLadies戦での貴重な2点適時二塁打の打者としての活躍もすばらしかったです。
昨年度までピッチャーだったのに、キャッチャーとしても、バッターとしても素晴らしかった。全試合の打点は言うことなしの完璧なバッティングだった。
順位選手チーム得票率
1塩谷 千晶エイジェック47.4%
2安藤 蓮姫神戸弘陵28.9%
3中江 映利加阪神TW10.5%
3英 菜々子埼玉西武LL10.5%

一塁手:高出塁率で準優勝に貢献した神戸弘陵の元主将が最多得票

一塁手部門ベストナインの正代絢子選手(megaphone・小石涼撮影)

一塁手部門は神戸弘陵の元主将・正代絢子選手(今大会の主将は2年生の三村歩生選手)が最多得票。正代選手は3番打者を務め、出塁率.526を記録。好調の4番・島田羽菜選手に繋ぐ活躍でチームの決勝進出に貢献しています。

2位にはエイジェック・斎藤さやか選手と阪神TW・蜜浦さくら選手がランクイン。斎藤選手は準決勝では3三振と調子を落としながらも決勝戦では3安打2打点と復調。わずか数十分の間にきちんと修正する能力の高さを感じました。蜜浦選手は打率.429、長打率.571と好調。準々決勝で対戦した恩師の履正社高校・橘田監督が「『蜜浦に初球打たれるなよ』と試合前に話していましたが打たれてしまいました。」と警戒していたことも印象的でした。

出塁率と勝負強さ
毎回打っている印象
キャプテンシー
順位選手チーム得票率
1正代 絢子神戸弘陵43.2%
2斎藤 さやかエイジェック13.5%
2蜜浦 さくら阪神TW13.5%
3豊田 京花埼玉西武LL10.8%

二塁手:スタメン唯一の2年生ながら主将としてチームを準優勝に導く

二塁手部門ベストナインの三村歩生選手(megaphone・小石涼撮影)

二塁手部門は神戸弘陵・三村歩生選手が最多得票。3年生主体で今大会に臨んだ神戸弘陵のスタメンでは唯一の2年生ながら主将としてチームを牽引。二塁手として守備力を評価するコメントが多く見られました。

僅差の2位には優勝のエイジェック・阿部希選手がランクイン。阿部選手は今季エイジェックに新加入ながら主に1番打者を務め、決勝ではタイブレークで決勝戦となる犠牲フライを放ち、ハナマウイに所属していた2018年以来となる自身2度目の全日本選手権制覇を成し遂げました。

安定の守備力と打力
とってから速い
守備範囲
順位選手チーム得票率
1三村 歩生神戸弘陵33.3%
2阿部 希エイジェック30.6%
3浅野 桜子阪神TW16.7%

三塁手:4番・主将としての重圧を乗り越え、チームを大会連覇に導く

三塁手部門ベストナインの辻野玲奈選手(megaphone・小石涼撮影)

三塁手部門はエイジェックの主将・辻野玲奈選手。辻野選手は今季から主将に就任すると主に4番サードとして攻守に渡る活躍。辻野選手本人は「キャプテンだからということはなく、みんな思っている気持ちは一緒。」と話したものの、連覇がかかる大会で背負っていたものは決して軽いものではなかったはずです。

2位には神戸弘陵の並木加奈選手、3位には埼玉西武LLの六角彩子選手がランクイン。両選手は共に、「ガッツがある」とのコメントが寄せられており、ホットコーナーとしての役割を果たしていたという印象が観戦していたファンの心にも響いていたことが分かります。

突破口を切り開く印象
観戦した試合、すべてで「よく打ってるなぁ~」という印象です。優勝チームの四番打者...ベストナインにふさわしいと思います。
エイジェックを連覇に導いたキャプテン。緊張やプレッシャーもあったはずなのに、それを感じさせなかった。
順位選手チーム得票率
1辻野 玲奈エイジェック38.9%
2並木 加奈神戸弘陵25.0%
3六角 彩子埼玉西武LL19.4%

遊撃手:高い守備力と決勝戦での同点打で印象に残り最多得票

遊撃手部門ベストナインの田野井惇選手(megaphone・小石涼撮影)

遊撃手部門は神戸弘陵の田野井惇選手が1位に。田野井選手は8番打者ながら決勝戦では2打数2安打。6回裏には同点のタイムリー二塁打を放ち、4点差を詰める劇的な同点劇を演出しています。タイブレーク3試合を戦った神戸弘陵の内野の要を担った田野井選手。守備力を評価するコメントが多く見られました。

2位.3位にはエイジェックの佐々木希選手と生尾宝選手がランクイン。優勝のエイジェックは内野の要となるショートを両選手の併用という形で今大会を戦っており、両選手合計の得票数は1位の田野井選手と並んでいます。

うまい
守備、打撃が良かった
順位選手チーム得票率
1田野井 惇神戸弘陵24.4%
2佐々木 希エイジェック17.1%
3生尾 宝エイジェック14.6%
4只埜 榛奈東海NEXUS12.2%

外野手①:最高OPSを記録し、守備でも好プレーを連発

外野手部門ベストナインの安達瑠選手(megaphone・小石涼撮影)

外野手部門得票数1位はエイジェック・安達瑠選手。安達選手は主に1番センターとして出場し、長打率.800、OPS1.467の大爆発。守備でも外野手の要として好プレーを連発するなど、走攻守3拍子揃った活躍でチームの大会連覇に貢献しています。

なぜJAPAN外れてるのかわからないレベルの打力、走力、守備力
素晴らしい守備バッティング
OPS1.4越えの大爆発。常に出塁していたイメージがある。

外野手②:阪神TWのキャプテンとして攻守に渡りチームを導く

外野手部門ベストナインの三浦伊織選手(megaphone・小石涼撮影)

外野手部門僅差の得票数2位は阪神タイガースWomenのキャプテン・三浦伊織選手。三浦選手は11打数9塁打で長打率.818を記録。準々決勝の履正社高校戦では終盤に2本の三塁打を放ち3打点、準決勝の神戸弘陵戦ではタイブレーク9回裏に同点タイムリーを放つなど、勝負どころでの集中力の高さも目立ちました。

観戦できたのは神戸弘陵選だけなのですが、タイブレークで2点を奪われたあとの攻撃、1点は返したものの二死三塁と追い込まれた場面、三浦選手自身がここまで無安打と苦しい状況でしたが、きっちり適時打を放ち同点へと持ち込みました。
広角打法
ここぞという場面では必ず打っていたイメージ。準決勝の9回2死からの同点タイムリーはさすが。

外野手③:1番打者としてチームの準優勝に貢献

外野手部門ベストナインの森田凜々選手(megaphone・小石涼撮影)

外野手部門3人目は神戸弘陵の1番打者・森田凜々選手。森田選手は主に1番打者として出場し、打率.333を記録。決勝戦でも初回先頭で出塁しホームインするなど、チームを勢いづける1番打者としての活躍が目立ちました。

4位以下には僅差で優勝のエイジェック・準優勝の神戸弘陵から3選手がランクイン。「正確な守備と、大事な場面でタイムリーを打っていたので素晴らしかった。(大野選手)」「​​九州ハニーズ戦での守備。ラッキーガールの印象。(湯浅選手)」「安定感と長打力がある。(國富選手)」などのコメントが寄せられました。

先頭打者としてチーム引っ張ってた
全試合活躍
ここ1番の勝負強さ
順位選手チーム得票率主ポジション
1安達 瑠エイジェック47.7%センター
2三浦 伊織阪神TW45.5%センター
3森田 凜々神戸弘陵25.0%レフト
4大野 七海エイジェック22.7%ライト
5湯浅 紗恵エイジェック20.5%レフト
5國富 瑞穂神戸弘陵20.5%センター

指名打者:全試合4番で出場し、決勝戦でも3安打の活躍で準優勝に貢献

指名打者部門ベストナインの島田羽菜選手(megaphone・小石涼撮影)

指名打者部門は神戸弘陵の4番打者・島田羽菜選手が最多得票。全試合4番で出場した島田選手は決勝戦でも3安打を放ち、打率.429、長打率.500の活躍。3番を務めた正代選手が四球を選んでの出塁が多かったことからも4番の島田選手への信頼の厚さが窺えます。

得票数2位磯部舞弥選手は主に5番として出場し、megaphone独自集計では首位打者となる打率.615を記録。全試合の第1打席に安打を放ち、試合序盤にチームを勢いづける活躍が印象的でした。

高校生ながら打撃力は他に劣らない
4番の仕事きっちりしてくれる。
四番打者として、相手投手のマークが厳しい中で、ただただ鋭い打球を打ち続けました。最後、決勝戦で敗れてはしまったものの、4打数3安打...すばらしい結果を残されました。
順位選手チーム得票率得票数
1島田 羽菜神戸弘陵44.1%15
2磯部 舞弥エイジェック20.6%7
3山崎 まり埼玉西武LL14.7%5

投票によるベストナイン企画、いかがでしたでしょうか。神戸弘陵が高校生ながら社会人・大学生相手に決勝戦まで勝ち上がった今大会。共に大会を戦った選手や観戦していた女子野球ファンの方々から見ても神戸弘陵の選手たちの活躍が印象に残ったということがわかる投票結果となりました。3年生中心でこの大会を戦い、観客の心を掴んだ神戸弘陵ナインの今後の活躍にも期待がかかります。

最後になりますが、投票にご参加いただいた選手、チーム関係者、ファンの皆様ありがとうございました。またアンケート上でmegaphoneに関するコメントもいただくことができ、これからの企画の参考、そして何より励みになりました!!これからもご協力よろしくお願いします!!

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